全法連が令和9年度税制改正提言を決議
2023年9月18日、公益財団法人全国法人会総連合(全法連)は、東京都内で開催された理事会において、令和9年度税制改正に関する重要な提言を採択しました。
この提言は、中小企業を主に支える全国約70万社の会員企業の声を反映しています。特に今回の提言で注目されているのは、消費税の減税に対する慎重な姿勢です。政府は2027年4月から飲食料品の消費税率を2年間限定で1%引き下げる方針を固めていますが、全法連はその影響について疑問を呈しています。
消費税減税のリスク
消費税の減税は、物価高の影響を受ける消費者には一見メリットがあるように思えます。しかしながら、全法連はその財源の不透明さや、事業者にかかるコストへの配慮が不足していると考えています。特に、レジシステムの改修や社員教育など、事業者が負担する経済的・人的コストは少なくありません。これが中小企業に与える影響は計り知れないものがあります。
地域経済の活性化に向けて
さらに、全法連は地域経済の活性化を促進するため、政府及び地方自治体への要望も強調しています。世界的な石油価格の高騰や、その結果としての製品価格の上昇により、中小企業は生き残りをかけた厳しい経営環境に直面しています。これに対抗するためには、税制面での支援が不可欠であり、地域の中小企業が元気を取り戻すことが地域経済全体の活力につながると説いています。
提言の具体的内容
全法連の提言には、以下のような内容が含まれています:
- - 社会保障に充てる消費税の減税には慎重な対応が必要。
- - 中小企業への影響を軽減する万全の措置を求める。
- - 本格的な給付付き税額控除の制度を早期に導入する。
- - 事業主の過度な社会保険料負担を抑制し、賃上げを促進する税制改正。
- - 地域経済を担う中小企業への事業承継税制の創設。
これらの提言を受けて、全法連は今後も政府や政党に対して具体的な提案を行うとともに、各地の法人会を通じて地方税や行財政改革の重要性を訴えていく予定です。
今回の提言は、税制改正が中小企業の将来にどのように影響するのか、また地域経済の発展においてどれほど重要な役割を果たすのかを示すものであり、経営者としての声が上がったことは重要な意義を持ちます。今後の動きに注目です。
全文の提言書は以下のリンクからダウンロード可能です:
令和9年度税制改正提言書(全文)