クラウド型メタバース「CFKメタバース」の実用化
最近、株式会社Malmeと中央復建コンサルタンツが共同開発した新しいクラウド型メタバース協議システム「CFKメタバース」が正式に業務に活用されるようになりました。このシステムは、BIM(Building Information Modeling)およびCIM(Civil Information Modeling)モデルを基にした仮想空間で、関係者間のスムーズなコミュニケーションを実現するためのものです。複雑なソフトウェアのインストールが不要で、URLをクリックするだけでアクセス可能な本システムは、DX時代の新たなビジネスツールとして注目されています。
CFKメタバースの基本情報
開発の背景
国民の税金や公共料金が支えとなる社会インフラ事業において、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現は不可欠です。2023年度からBIM/CIMモデルの原則適用が始まり、それらを活用した業務プロセスの刷新が急務とされています。新型コロナウイルスの影響でリモートワークが加速し、場所を選ばない柔軟な働き方が求められる中、中央復建コンサルタンツはBIM/CIMモデルを容易に確認し、関係者間のコミュニケーションを促進するツールの必要性を感じました。
そこで、メタバース空間の構築に注力している株式会社Malmeと連携し、CFKメタバースの開発に至ったのです。このコラボレーションは、建設コンサルタントの未開拓の領域へ進出するための重要な一歩と位置づけられています。
特徴と機能
CFKメタバースには、以下のような特徴と機能が備わっています。
1.
簡単なアクセス:特別なソフトウェアをインストールせず、インターネットに接続されたPCがあれば、簡単に利用可能です。
2.
BIM/CIMモデル活用:これまでに作成されたBIM/CIMモデルをメタバースに変換し、事前に新規のモデルを作成する必要はありません。
3.
歩行機能:仮想空間内で自由に移動し、自らモデルを観察することができます。受動的なプレゼンではなく、能動的な参加が可能です。
4.
音声会話機能:参加者同士が音声で会話できる機能を搭載しており、距離を感じさせないコミュニケーションが実現されます。
5.
文字チャット:メッセージを送信できる文字チャット機能もあり、情報の記録が容易です。
利用シーン
CFKメタバースの活用場面は多岐にわたります。現段階では、中央復建コンサルタンツ内での業務会議への導入が主ですが、将来的には外販としてのパッケージ展開も視野に入れています。具体的には、社員間の打合せ、協力会社との会議、発注者との相談、さらには関係機関との合同ミーティングなど、様々な場面での利用が期待されています。
実際の使い方
CFKメタバースの利用は簡単で、以下のステップで行います:
1. BIM/CIMモデルをメタバース空間モデルに変換する。
2. 参加者に打合せの日時や参加URLをメール等で通知する。
3. 打合せの時間になったら、参加者はそのURLをクリックしメタバース空間に入場。自由に動き回りながら、音声会話や文字チャットを活用して論議が進められるのです。
Malmeは、建設業界の技術革新や継承問題の解決、さらには日本の土木技術の向上を目指して設立されました。今後も持続可能な社会の実現に向け、技術革新を推進し続けることで、建設業界全体のさらなる発展に貢献していきます。
企業情報
本社:東京都千代田区麹町6丁目6-2 番町麹町ビルディング 5F
代表者:高取佑
URL:
Malme公式サイト
採用情報:
採用サイト
- - 中央復建コンサルタンツ株式会社(略称;CFK)
本社:大阪市東淀川区東中島4-11-10
代表者:白水靖郎
URL:
CFK公式サイト
採用情報:
採用サイト
今後もCFKメタバースに期待が寄せられ、業界の新しいスタンダードとなることが期待されています。