小豆島ジオフード探訪
2024-03-27 14:30:02
香川・小豆島でジオフードの可能性を探る!地域資源と食文化が融合した革新的イベント開催
香川・小豆島でジオフードの可能性を探る!地域資源と食文化が融合した革新的イベント開催
瀬戸内海の美しい島、小豆島。この島で、地域資源を活かした持続可能なブランド創出を目指す「小豆島ブランド実行委員会」が、2022年から大阪のクリエイティブユニットgrafと共に「小豆島ジオフード構想」を推進しています。2030年を見据え、食と観光の新たな可能性を追求するこのプロジェクトは、地場産業の活性化、高付加価値商品の開発、そして未来への収益力向上を目指しています。
ジオフードとは?
「ジオ(Geo)」とは地球、大地、土地、地理を意味する接頭語。小豆島の歴史、文化、島民の営みは、この豊かな大地と密接に繋がっています。地質・地形が育む産業や観光は、世代を超えて循環し、独自の文化を形成してきました。小豆島ジオフードは、この貴重な自然環境を守りながら、世界中の人々と小豆島の大地を分かち合うプロジェクトなのです。
小豆島ジオフードダイニングテストイベント
2月には、小豆島の「食と観光」を世界へ発信するためのダイニングテストイベントが開催されました。料理人を中心に、アーティストや研究者など、多様な分野の専門家が集結。観光、食、アート、メディア関係者などからなる参加者たちは、今後のジオフード展開に向けた貴重な意見交換を行いました。
イベント内容
1. ジオフードリサーチ: ゲストシェフの船越雅代氏と、小豆島の自然、石材加工場、醤油・素麺・佃煮などの生産現場、鮮魚店、オリーブや野菜の圃場などを3日間かけて巡り、旬の食材を徹底的にリサーチしました。
2. ジオフードツアー: 神浦のマントル直結安山岩、寒霞渓の風化浸食地形、ヤマロク醤油など、小豆島の地形と文化が深く関わる場所を訪れ、ジオと食の繋がりを体感しました。
3. ジオフードダイニング: 日本の産業用オリーブ発祥の地である西村地区のオリーブ公園を会場に、ダイニングイベントが開催されました。小豆島の特産品である醤油、オリーブ、佃煮などを活かし、旬の牡蠣、海苔、舌平目などの海の幸、柑橘類、イチゴなどのフルーツ、寒製そうめんなど、冬の味覚をふんだんに使用した、小豆島ならではのジオフードコースが振る舞われました。島産の素材を使ったテーブルウェアや、醤油の木桶を用いた器など、五感を刺激する演出も施されました。船越シェフに加え、小豆島内のレストランで働く方や移住を検討中の料理人もサポートとして参加し、島民との連携を深める機会となりました。
参加者からのフィードバック
参加者からは、「島民とのつながりをより感じられる工夫が必要」「知識だけでなく、五感でジオを感じられる説明方法の工夫」「生産者の参加による食材のストーリーテリングが重要」「質の高い素材を活かし、季節感を取り入れたイベント開催」といった貴重なアドバイスをいただきました。
未来への展望
このイベントは、ジオとフード、そして人々の繋がりを重視した、小豆島の新たな試みです。小豆島ジオフードは、これからも地域住民との協働を深め、より魅力的なプロジェクトへと進化していくでしょう。
写真:山本康平
メニュー
ゲストシェフ:船越雅代氏(京都Farmoon主宰)
小豆島ジオフードウェブサイト: https://shodoshima-geofood.com
会社情報
- 会社名
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小豆島ブランド実行委員会
- 住所
- 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1032-1
- 電話番号
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