ゼロカーボン議会
2022-03-09 13:00:04
都農町に誕生した「ゼロカーボンU-18議会」が未来を変える
都農町に誕生した「ゼロカーボンU-18議会」
宮崎県の都農町に、次世代を担う小・中学生から構成された「ゼロカーボンU-18議会」が設立されました。この新しい議会は、地域の環境問題に対する意識の向上を目指し、2050年に温室効果ガスの排出実質ゼロを達成するための提言を行います。
中学生のアイデアが生んだ「ゼロカーボンタウン宣言」
都農中学校では、総合的な学習の一環として、学生たちが自ら積極的に地域問題に取り組む「つの未来学」プログラムが開講されました。このプログラムでは、2年生が「気候変動対策」に関する300個のアイデアを提案し、その中から9つのプロジェクトを選定しました。これを契機に町は「ゼロカーボンタウン宣言」を発表し、未来への取り組みを強化します。
次世代のリーダーを育成する活動
「ゼロカーボンU-18議会」は、地域の未来を担う子どもたちが議論を通じて政策提言を行い、その過程で成長することを目指しています。選ばれた9名の中学生は、自主的に議論を重ね、教育委員会や町の関係者と連携して提言のための議論を行います。リーダーは小学6年生が2名選ばれ、議会として機能するための基盤を築くことに成功しました。
提言テーマ「木と花を植える」
彼らが議論を重ねた結果、施策提言のテーマとして「木と花を植える」が選ばれました。このテーマは、参加者が「すぐに実行可能」で「楽しめる」アイデアとして選定されました。提言内容は「自分たちでできること」「自分たちと大人で行うこと」「町全体で実現してもらいたいこと」の3つの観点から整理され、具現化を目指します。具体的なモデル地区としては、都農高校跡地が選出されました。
大人との協力と提案の実現を目指す
中学生たちは、自分たちの意見をわかりやすく伝えるためにパワーポイントを使用し、提案図面を制作しました。特に、タブレットを活用し、チームで協力して制作することで、効果的なプレゼンテーションを行うための準備を進めています。これまでに5回以上の議論を重ねた結果、具体的な提案内容も肉付けされてきました。
町の未来を変える力を信じて
都農町は閉校となった高校が影響し、若者の流出が問題視されています。この課題に対して、中学生たちが提言するシステムを通じて、市町村との繋がりを強化し、地域の未来に貢献する姿勢を表明しています。全国の地方自治体でも同様の問題が起きているため、都農町の取り組みは全国的なモデルケースとなることが期待されています。
今後の展望
「ゼロカーボンU-18議会」の初回の議会は3月25日に予定されており、学生たちはその成果を町長にも直接提言します。今後も、この議会の議論を続け、彼らの活発な活動によって町の環境施策が強化されることを期待しています。
町のミッションである「未来を動かす人と事業をつくる」ことに寄与するこの取り組みは、地域を活性化し、より良い未来を切り開く原動力となることでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般財団法人つの未来まちづくり推進機構
- 住所
- 宮崎県児湯郡都農町川北4831番地2
- 電話番号
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0983-32-1270