日本のコレクティブ・インパクトの未来
2018年10月16日、東京・渋谷にて「Japan Collective Impact Session」が開催されました。このイベントには、日本国内外から多数の参加者が集まり、異なる分野で活躍する専門家やリーダーたちが、社会課題解決に向けた新たなアプローチ「コレクティブ・インパクト」の重要性を語りました。
コレクティブ・インパクトとは?
アメリカを発祥とする「コレクティブ・インパクト」は、行政、企業、NGO、社会的企業などが組織の枠を越えて協力し、共通の目的を持って社会問題に取り組むアプローチです。この手法は、さまざまな立場やリソースを持つ組織同士が連携することで、より大きな社会的成果を上げることを目指します。
日本においても、コレクティブ・インパクトの概念が浸透してきており、昨年のハーバード・ビジネス・レビューで特集が組まれたこともあり、様々なイベントや会議が開かれるようになっています。
登壇者の多彩な顔ぶれ
「Japan Collective Impact Session」では、以下のような豪華な登壇者が参加しました。
- - 澤田伸氏(渋谷区副区長)
- - 駒崎弘樹氏(認定NPO法人フローレンス代表理事)
- - 家入一真氏(株式会社CAMPFIRE代表取締役社長)
- - Dominik Scherrer氏(ecloo GmbH・スイス)
- - 野村恭彦氏(株式会社フューチャーセッションズ代表取締役社長)
これらのリーダーは、それぞれの立場から、コレクティブ・インパクトを実現するための取り組みや成功事例について紹介しました。特に、渋谷区の地域づくりや社会的サービスの向上に取り組む事例が多く取り上げられました。
プログラムの内容
イベントは、セッションやパネルトーク、ワークショップなど、多岐にわたるプログラムで構成されました。参加者は、コレクティブ・インパクトの概念や定義、国内外の成功事例について学び、意見交換を行いました。
特に、野村芳彦氏によるモデレーションによるパネルディスカッションでは、「日本におけるコレクティブ・インパクトの推進方法」や「渋谷区での取り組み」といったテーマが掘り下げられ、多彩な意見が交わされました。
例の紹介
また、「こども宅食」の渡辺由美子氏のプレゼンテーションや、ITを活用した地域活性化の取り組みに関する高田裕介氏の発表は、参加者の注目を集め、具体的な活動を知る良い機会となりました。これらの事例からも、コレクティブ・インパクトの可能性が見えてきました。
未来に向けて
本イベントを通じて、参加者はコレクティブ・インパクトの普及と実践が、社会課題の解決に向けて重要であることを再確認しました。また、今後は更に多様なセクター間での連携が求められることでしょう。
活動を通じて新しいアイデアやプロジェクトが生まれ、全国各地に広がっていくことを期待する声が上がりました。コレクティブ・インパクトが生み出す変化は、未来の社会を形作る鍵となるでしょう。
終わりに
「Japan Collective Impact Session」は、単なるイベントにとどまらず、参加者一人一人が地域での実践へとつなげる重要な機会となりました。今後もこのような取り組みが続けられ、社会課題解決のための力強い連携が進展することを期待しています。