リモート社会見学の新手法
2023-04-24 10:17:43
桑名市立修徳小学校が実施したリモート社会見学の新たな試み
リモート社会見学の新たな試み
新型コロナウイルスの影響により、教育現場では多くの行事が中止や縮小を余儀なくされています。その中でも、学校として重要な学びの場である社会見学は、特に影響を受けやすい行事の一つです。特に企業訪問という形の社会見学は、対面での接触が求められるため、実施が困難な状況が続いていました。そこで、三重県桑名市の修徳小学校では、リモートでの社会見学を行うことが決定されました。
DXマイスターシリーズの導入
桑名市教育委員会は、リモート社会見学のツールとして「DXマイスターシリーズ」を導入しました。このシリーズを利用することで、児童たちが安全に学ぶことが可能となります。特に、修徳小学校の取り組みでは、スマートグラスを使用したビデオ会議システム『リモートマイスター』が注目されました。
使用プロセス
リモート社会見学では、児童たちが教室でバーチャルに工場を見学し、実際に工場を訪問した先生がスマートグラスを装着することで、児童たちに直接「見る・触る・表現する」体験を提供しました。教室にいながらも工場のリアルな状況を取り入れることで、臨場感のある学びを実現しました。
児童たちの反応
修徳小学校の教育現場での実施後、先生方はその反応に驚愕しました。「児童たちの反応が非常に良かった」との声が多数寄せられ、特に積極的にタブレットを活用している姿には感心したそうです。また、工場にいながら教室の状況も把握できるため、一体感を感じられ、教育の在り方が変わるなかで有効な取り組みとなったとのコメントもあります。
今後の活用と展望
今後、DXマイスターシリーズはより広範囲の教育現場や企業でも活用が期待されます。感染症対策に関係なく、遠隔地の企業との社会見学を可能にするため、学びの機会を増やせることが考えられます。また、製造業における展示会やインターンシップへのリモート参加も推進され、経費削減に寄与する可能性もあります。
他の活用領域
さらに、製造現場の疑似体験を通じて技術や文化の継承にも役立てられるでしょう。観光体験や空間デザインの検討にも利用できるため、活用領域は広く、それらの技術を今後AIとの融合にも期待しています。
DXマイスターシリーズの概要
このシリーズには、「リモートマイスター」、「デジタルツイン」、そして「TAマイスター」の3つが含まれています。リモートマイスターは、スマートグラスを用いた高画質ビデオ会議システムで、デジタルツインはVRT技術を使い、現場をバーチャルで体感できるサービスです。TAマイスターは高画質による遠隔での支援やトレースビリティの向上を実現します。
企業情報
この取り組みを実施した株式会社水谷精機工作所は、三重県桑名市の機械設備メーカーであり、1939年に創業しました。今後もXR技術を活用し、教育や業務改革の推進を続けていくことが期待されています。彼らの取り組みは、新しい時代の教育スタイルを築くための一歩と言えるでしょう。全体を通して、リモート社会見学という新たな形が教育の変革をもたらすきっかけになることを願っています。
会社情報
- 会社名
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株式会社水谷精機工作所
- 住所
- 三重県桑名市福島750
- 電話番号
-
0594-22-0337