長内智選手、パラアスリート強化指定選手に選出!
東京パワーテクノロジー株式会社が、所属するデフ陸上アスリートの長内智選手が千葉県の「令和7年度 パラアスリート強化・支援事業」に強化指定選手として選出されたことを発表しました。この選出は、長内選手が今後ますます成長するための重要なステップとなります。
強化指定選手としての役割と期待
長内選手は、デフ陸上競技の400mと800mにおいてその実力を発揮しています。特に、今年11月に日本初開催となる「東京2025デフリンピック」の日本代表選手に内定しており、彼の活躍は多くのファンから期待されています。さらに、長内選手は競技活動だけでなく、小学校での講演や陸上教室を通じて、社会全体に向けたダイバーシティ・インクルージョン(D&I)の理解促進にも力を注いでいます。
D&I推進と競技力向上
東京パワーテクノロジー株式会社は、エネルギー事業を中心に多岐にわたる事業を展開しており、D&Iの推進に取り組んでいます。デフアスリートの採用を通じて、多様な人材が活躍できる社会の実現に貢献しているのです。会社としては、社員アスリートの活躍を支援することで、より多くの人々がそれぞれの特性を活かして働ける環境を整えることを目指しています。
パラアスリート強化・支援事業の概要
千葉県が実施しているこの支援事業は、県にゆかりのあるパラアスリート及びパラスポーツチームを支援し、彼らの競技力向上を図ることを目的としています。具体的には、選手個々の競技に必要なトレーニング環境の整備や外部指導者の雇用、用具購入、遠征や大会参加費などが支援されます。また、強化指定選手は地域の学校に訪問し、技術指導やデモンストレーションを行うこともできます。
このように、選手が自らの経験を元に地域社会に貢献する機会が多く提供されています。
長内智選手のプロフィールと実績
長内智選手(おさない さとし)は、千葉県佐倉市出身で、千葉黎明高等学校から国際武道大学を経て、現在の道に至りました。生まれつき感音性難聴を抱えながらも、中学時代にバスケットボール部で活動し、次第に陸上競技へ転向。千葉県中学総体で優勝を果たすなど、才能を開花させました。その後、一度競技から離れたものの、再び陸上競技に向き合い、現在は東京デフリンピック出場を目指し懸命にトレーニングを続けています。
長内選手のこれまでの主な実績には、2017年のサムスンデフリンピック400m準決勝進出、2020年の日本デフ陸上競技選手権大会400m優勝、2024年の世界デフ陸上競技選手権大会400m準決勝進出、そして同大会での4×400mR第2位(デフ日本新記録)などがあります。
これからの活動
長内選手は今後も公式アスリートサイトを通じて、大会スケジュールや競技結果、イベント情報などを発信していく予定です。競技を通じて得た経験を活かし、聴覚障がいや多様性についての理解を広げる努力を続ける彼の姿勢は、多くの人々に勇気と希望を与える存在となっています。今後の長内選手の活躍に、皆で応援していきましょう。
詳細や最新情報は、
公式アスリートサイトをご覧ください。