カンボジアは、1970~90年代の内戦時代に400~600万個の地雷が埋設され、これまでに約2万人が死亡、4万5,000人以上が負傷するなど、深刻な地雷被害に苦しんでいます。今もなお地雷・不発弾除去作業が続けられていますが、その脅威は根強く残っています。
AAR Japan[難民を助ける会]は、1994年にカンボジアの首都プノンペンに地雷被害者のための車いす工房「Wheelchair for Development(WCD)」を設立しました。WCDは、2006年以降は現地NGOとして独立し、AARとの連携の下で運営されています。
工房では、自身も地雷で脚を失った職人2人を含め、車いす製作に励んでいます。近年は、地雷被害者だけでなく、事故や病気による障がい者、高齢者向けにも車いすを製作しており、経済的に恵まれない障がい者には無償で提供しています。
WCDの活動は、地雷被害者や障がい者にとって、単に移動手段を提供するだけでなく、自立と社会参加の機会を与えています。工房で働く職人は、自身の経験を生かし、同じように困難を抱える人々を支援することで、新たな人生を切り開いています。
AARは、WCDの運営を支え、車いすの無償提供を続けるため、皆さまからの温かいご寄付を募集しています。カンボジアの地雷被害者支援に、ぜひご協力ください。