シミックホールディングスと慶應義塾大学が共同研究を開始
シミックホールディングスと慶應義塾大学は、Wellbeing(健康・幸福度)の向上と働き方改革の推進を目指し、共同研究契約を締結しました。このプロジェクトは、健康状態を改善し、より良い働き方を実現することを目的としています。
共同研究の概要
この共同研究では、主に2つのプロジェクトが展開されます。まず一つ目は、シミックヘルスケアが提供するパーソナル・ヘルス・レコード(PHR)システム「harmo(ハルモ)」を活用して、ユーザーのWellbeingを向上させることです。利用者約15万人を対象に、慶應義塾大学の前野教授が考案した「幸福度診断」を実施し、その結果に基づいて医療・健康に関する情報を個々のニーズに合致した形で提供します。この手法によって得られたデータを利用して、利用者の幸福度向上率を測定し、研究の成果を検証する予定です。
次に、二つ目のプロジェクトでは、従業員のWellbeingをより重視した「Wellbeing教育プログラム」の開発に取り組みます。シミックグループはすでに2019年の労働法改正前から、勤務制度や長時間労働の抑制に努めており、今後は「CMIC Wellbeing Program」を通じ、働く環境の現状分析や改善プログラムを実施していく方針です。将来的には、この教育プログラムを一般向けにも展開していく計画です。
専門家のコメント
慶應義塾大学のウェルビーイングリサーチセンターを率いる前野隆司教授は、ウェルビーイングを中心に据えた研究の重要性を強調しました。彼は、「現代社会では、合理主義や効率重視からの脱却が求められています。シミックグループとの共同研究を通じて、健康で幸せな生活を実現するための新たな知見を得ることを楽しみにしています」と述べました。
また、シミックホールディングスのCEO中村和男氏は、創業以来一貫して重要視してきた「Wellbeing」を企業理念に掲げ、従業員が健康でより良い状態を求めることの重要性を語りました。彼は、この共同研究が多くの人々のWellbeingを向上させる良い機会になると確信しています。
harmo(ハルモ)とは
「harmo」はシミックグループが提供するPHRシステムで、電子お薬手帳を基盤にした革新的なアプリケーションです。このシステムは、スマートフォンアプリを通じて、医療情報を簡単に管理し、匿名性を保ちながら健康データの提供が可能です。現在では、全国11,000軒以上の薬局で利用され、約35万人のユーザーに支持されています。
研究の今後
今回の共同研究の実施期間は2023年11月13日から2024年10月31日までです。その期間中に、調査やプログラムの実施を通じて、現代のライフスタイルにおけるWellbeingの向上を図っていく予定です。シミックホールディングスと慶應義塾大学の共同研究が、どのような成果を上げるのか、多くの人々が注目しています。
詳細は
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