西宮市での新たなリユース活動「PASSTO」
西宮市が、地域の資源循環に向けた新たな試みとして、株式会社ECOMMITと連携し、資源循環サービス「PASSTO」を導入します。この取り組みは、不要になった衣類を回収・選別し、再利用へとつなげることを目的としています。2024年11月1日から、市内の公共施設や民間商業施設に合計8ヵ所の回収ボックスが設置され、資源循環が身近なものとなることを目指します。
目的と背景
ECOMMITと西宮市は、2023年1月27日に「リユース活動の促進に向けた連携と協力に関する協定」を結び、リユース品の回収イベントや、廃棄物の二次流通に関する事業を展開してきました。本プロジェクトを通じて、西宮市内の廃棄物の減少や、資源の有効活用を推進し、地域住民の意識向上にも寄与することを目指します。今後も、民間施設における回収ボックの設置を拡大する計画が示されています。
実施場所と期間
初期の設置場所は以下の8ヵ所です。
- - ダイエー西宮店
- - Corowa甲子園
- - アクタ西宮ステーション
- - イオン西宮店
- - 山口支所
- - 阪急オアシス名塩店
- - 大社公民館
- - 本庁
この活動は、2024年11月1日から2025年10月31日まで行われる予定ですが、実施後の状況に応じて期間は延長される可能性があります。
回収対象品目と注意事項
衣類(子ども服、トップス、ボトムス、ジャケット、コート、シャツ、スカートなど)が回収対象です。ただし、一部回収対象外の物品もあるため、注意が必要です。また、濡れたものをボックスに入れないようにすること、および一度回収された品物の返却はできないことが明記されています。
PASSTOの概要
「PASSTO」は、不要品を「回収」し、再利用可能な形に「選別」し、その後「リユース・リサイクル」につなげる一連の流れを提供します。このサービス名には『次の人に渡す、未来に渡す』という意味が込められており、日常生活の中で気軽に資源循環に参加できる環境を整えることが目的です。住民がリサイクルに参加しやすくなるような仕組みを提供することで、循環型社会への移行を進めます。
ECOMMITの取り組み
ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」ために、循環するインフラをビジネスとして実現することを目指す企業です。全国各地に自社の循環センターを設置し、回収・選別・再流通を行っています。また、自社開発のトレーサビリティシステムにより、リユースとリサイクルの比率算出や、CO2削減を報告するなど、企業や地方自治体の持続可能性を推進するためのサービスを展開しています。
この「PASSTO」というプロジェクトが、西宮市の資源循環とリユース文化の促進に大いに寄与することが期待されています。市民の皆さんがどのようにこの取り組みに参加できるのか、今後の展開に目が離せません。