AIが決める現在地
2025-09-26 10:56:21

国内初!AIがカメラ映像を解析して現在地を特定する新技術

カメラ映像を解析する新たな屋内測位技術



ボールドライト株式会社が、スマートフォンのカメラ映像をAI技術によって分析し、現在地を特定する新機能「メタマップ VISION」の提供を2025年9月26日から開始します。この技術は国内初となり、初めて京都駅のデジタルマップに導入される予定です。

従来の測位技術の課題


屋内での現在地の把握は、GPSの精度に依存したり、ビーコンやWi-Fiの信号を使ったりする方法が主流でした。しかし、これには電波の強度の変動や場所によっては正確性が低下するという欠点がありました。また、利用者には専用アプリのインストールが必要で、開発や運用には高額なコストがかかっていました。そのため、屋内でのナビゲーションが大きな課題となっていたのです。

「メタマップ VISION」の特長


「メタマップ VISION」では、この課題を解決するために、スマートフォンのカメラを通じてリアルタイムで映像を分析する独自のシステムを採用しています。これにより、インストールが不要で、誰でも簡単に利用できるWebアプリとして実現しています。この新システムでは、利用者がカメラをかざすと、その映像をAIが即座に解析し、現在地と向きがデジタルマップ上に表示される仕組みです。また、映像データは端末内で処理されるため、高速なレスポンスとプライバシーの保護が両立されています。

導入先としての京都駅


初めてこの技術が導入されるのは、日本有数の観光地である京都駅です。京都市では、2024年から観光案内のデジタルマップ「Kyoto Smart Navi」として多言語対応を行い、これに新たに「メタマップ」と「メタマップ VISION」を搭載することで、複雑な駅構内や周辺での利便性を飛躍的に向上させる狙いがあります。観光客は短い滞在でも、スムーズに移動できるようになり、移動時間の短縮や混雑の緩和が期待されています。

開発の背景と今後の展望


ボールドライトは2022年から「メタマップ」の提供を開始。特定の施設やエリアのデジタルマップを用意し、経路検索や混雑情報、スタンプラリー、クーポン配布などの機能を統合し、利用者利便性を向上させてきました。今後は「メタマップ VISION」を他の観光地や施設へも拡販し、さらなるスマートシティ化の一翼を担っていくことでしょう。

まとめ


この「メタマップ VISION」は、AI技術を活用した最先端の屋内測位システムとして、ユーザーが直感的にナビゲーションを行える手助けをすることで、観光のみならず、あらゆる屋内環境での利用が進むことが期待されています。今後、どのように普及していくのか、その動向に注目です。


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会社情報

会社名
ボールドライト株式会社
住所
東京都新宿区西新宿3-9-7フロンティア新宿タワー4階
電話番号

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