マイクロジェットが新たに超高精度・極微量スポッター発売!
株式会社マイクロジェット(長野県塩尻市)は、2025年11月28日に超高精度・極微量スポッター「LaboJet-1500Bio」をリリースすることを発表しました。この製品は、政府が重点投資対象として設けた「合成生物学・バイオ」分野での利用が期待され、Made in Japanの技術力を示すものとなっています。
インクジェット技術の新たな応用
従来の分注技術では、ナノからマイクロリットルの分注が可能でしたが、少量の場合は精度に課題がありました。特にピコからナノリットルの精密な分注が難しく、より正確な結果が求められるライフサイエンスの分野では大きな障害となっていました。これに対し、インクジェット技術は非常に小さな液滴を効率的に生成できるため、安定した分注が可能です。これにより、反応の正確さや信頼性が一段と向上します。
LaboJet-1500Bioの特長
新たに導入された「LaboJet-1500Bio」には業界初のインクジェット吐出自動評価システム「intelliJET」が搭載されています。この技術により、吐出状態の最適化や調整が自動化され、専門知識がなくても実験を行いやすくなりました。さらに、ライフサイエンス専用に設計されたノズルにより、ピコからナノリットルの微量分注が実現します。
この製品は、複雑な操作を必要とせず、安定した分注を可能にすることで、研究者の負担を大幅に軽減し、より効率的な実験環境を提供します。
吐出自動評価システムの優位性
「intelliJET」は、画像解析技術を用いて吐出条件や体積を自動で調整します。これにより、分注の精度が高まり、実験の失敗を防ぐことができます。また、実験中に体積測定を行うことで、プロセスの品質も保証されます。このような機能は特にライフサイエンスでの研究において価値があります。
ライフサイエンス専用ヘッド
一般的なインクジェットヘッドではハンドリングが難しい純水や有機溶剤なども、マイクロジェット社の開発した「GlassJet」ヘッドにより容易に扱えます。これにより、多様な液体の分注が可能となりました。さらに、替え用のPipeJetヘッドにより、ナノリットル分注も実現可能です。
会社の概要とマイクロジェットの役割
株式会社マイクロジェットは、1997年からインクジェット技術を中心にして研究開発支援を行ってきました。豊富なノウハウを持ち、インクジェットに関する様々なソリューションを提供しています。最新の技術を駆使し、研究者が安心して使える製品を生み出すことで、さらなる発展に貢献しています。
今後、マイクロジェット社はより多くのライフサイエンス分野での応用を追求し続けることは間違いありません。この「LaboJet-1500Bio」は、その第一歩となるでしょう。