2万誌超えの影響
2026-02-10 18:16:24

「Predatory Reports」が2万誌に到達!不正出版の現状と対策

ハゲタカジャーナルデータベースが2万誌を突破



近年、学術界が直面している深刻な問題の一つが「ハゲタカジャーナル」と呼ばれる粗悪学術誌の増加です。この問題に取り組んでいるのが、米国のCabells社が提供する「Predatory Reports」です。2026年1月30日付けで「Predatory Reports」の掲載誌数が20,274誌に達したことが発表されました。これは、2017年のサービス開始以来、実に300%以上の増加を示しています。

ハゲタカジャーナルの現状



この増加は、専門家たちによる70以上の厳格な基準を使った精査を経た結果です。適切な査読を行わず、ただ掲載費用を徴収するだけのジャーナルや、有名なジャーナルに似せた名前で研究者を欺く悪質なものも多く存在します。このような状況は、研究者が信頼できるジャーナルを選定する際の障害となり、自身のキャリアや研究成果の信頼性を大きく損なう原因になっています。

生成AIと学術出版の課題



Cabells社のCEO、Lacey Earle氏は今回の2万誌突破について言及し、生成AI技術の普及がもたらした悪影響に警鐘を鳴らしています。AIの進化により、質の低い学術コンテンツが容易に作成できるようになり、これが不適切な出版活動を助長しているというのです。このため、研究者や助成団体が真の成果を上げるためには、正確な情報に基づいた適切な投稿先を選ぶことが急務となります。

研究者への支援



「Predatory Reports」は、信頼の置ける学術誌のデータベースである「Journalytics Academic / Journalytics Medicine」と併用することで、研究者や図書館、助成機関に対して安全で透明な出版活動を提供することを目指しています。このような取り組みを通じて、研究者が安心してジャーナルを選定できる環境が整うことを期待しています。

Cabells社の役割



Cabells社は、学術出版のエコシステムにおいて40年以上の経験を持つ企業です。信頼できるジャーナル情報を提供しつつ、研究者、出版社、業界団体と協力して安全性と透明性を重視した出版環境を構築し、次世代の知識とイノベーションを育んでいくことを目指しています。

今回の「Predatory Reports」の2万誌突破は、こうした取り組みの成果であり、今後もこの問題に対するさらなる対策や支援が求められます。研究者が直面する課題を理解し、適切なサポートを提供することが、学術界全体の発展につながることでしょう。


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会社情報

会社名
ユサコ株式会社
住所
東京都港区東麻布2丁目17番12号
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