新たな紙おむつ処理技術「デイジーケア」の紹介
株式会社ヘリオスが、2026年2月に新しい紙おむつ破砕システム「デイジーケア」を発表します。このシステムは、特に介護施設や保育所をターゲットにしており、使用済みの紙おむつを投入するだけで、その重さと容積を約1/5まで削減できる機能を持っています。さらに、2026年2月25日には東京ビッグサイトで行われる「ケアウィーク東京」、3月17日からは「スマートエネルギーウィーク」でその詳細が披露される予定です。
紙おむつの問題とその必要性
日本は現在、超高齢化社会を迎えています。この影響で、使用済みの紙おむつが一般廃棄物として急増しており、現在では年間約100万トンにも達します。このような背景から、一般廃棄物における紙おむつの割合は現在7%を超え、今後は最大で15%に達する可能性が指摘されています。紙おむつは大量の水分を含んでいるため、通常の焼却処理では助燃材無しでは燃焼が難しい上、使用済みの紙おむつを一ヵ所に集める作業は重労働であり、この部分の負担を軽減する技術が求められるようになっています。
「デイジーケア」の開発背景
ヘリオスは、これまでに主にごみ処理場向けの破砕機を製造してきましたが、近年の高齢化問題を受けて新たな課題に向き合う必要性を感じ、紙おむつ破砕機の研究開発に着手しました。このプロジェクトのスタートは2015年に遡り、特許取得済みの紙おむつ破砕機を基盤に更なる小型化と技術向上を目指しました。
「デイジーケア」は、パルプやポリマーを中和・離水する攪拌層を搭載するとともに、減容や脱水機能を追加することに成功しました。これにより、使用済み紙おむつを1/5の質量に削減することができ、火力発電時の助燃材を不要にする46%の含水率を実現しました。これは焼却炉の寿命を延ばす大きな助けとなるでしょう。
介護現場におけるメリット
「デイジーケア」は、介護施設の現場で使われることで、作業負担を大幅に軽減し、職員にとって働きやすい環境を提供することができます。このシステムはただ廃棄物を処理するだけではなく、介護現場をやさしくすることを目指しています。
「デイジーケア」プロジェクトの未来
株式会社ヘリオスは、デイジーケアを実証運用し、改良を続けながら、地域の企業や自治体との連携を模索しています。このプロジェクトを通じて、環境分析や実証レポートの公開、事業モデルの構築を目指し、より多くの参与者を募っています。興味のある方はお気軽に問い合わせてほしいとのことです。
担当者のコメント
ヘリオスの代表取締役、林卓一氏は、「デイジーケアプロジェクトは、日本の紙おむつ廃棄問題に真剣に取り組むもので、多くのパートナーと共に全国に広めていきたい」との意気込みを示しています。
会社概要
株式会社ヘリオスは、環境機器の設計・販売・研究開発を手掛ける企業で、1973年の設立以来、破砕機専門メーカーとして独自のシステム開発を行ってきました。今後も多様なニーズに応じた製品の提供を目指し、環境問題の解決に向けた取り組みを進めていく所存です。