横浜市民ギャラリーコレクション展2025 コレクションの地層
横浜市民ギャラリーが、2025年に開館60周年を迎えます。この記念すべき年に開催されるコレクション展「コレクションの地層」では、過去の作品収集の歴史を通じて、当館の多様な魅力を紹介します。展示される作品は、地元アーティストによる絵画や写真、漫画など、約1,300点の中から厳選されたものです。
コレクション展のテーマ
展覧会のテーマ「コレクションの地層」は、当館がこれまでどのように作品を収集してきたかその過程を探るものです。特に1964年の開館から1990年代半ばまで、いかに多様性のある作品が収集されてきたのかに焦点を当てます。
両初の横浜市民ギャラリーでは、1964年から1974年までに収集された作品を取り上げる他、1978年に開催された「ヨコハマ漫画フェスティバル」に関連する漫画作品も展示します。特に注目したいのは、さまざまな表現スタイルの写真作品です。1980年代後半からは、写真作品が多く収蔵され、現在でもその数は最も多いものとなっています。
福島瑞穂の小特集
展覧会では、特に関連性が深い画家である福島瑞穂の小特集も行われます。福島氏は大胆な肉体表現や深い主題を扱っており、横浜に長い間住んでいたことから、このギャラリーとも深く関係しています。彼の代表作である《出港》やその他の多様な作品が紹介され、観覧者に新たな視点を提供します。
コレクションの道のり
展覧会の構成は、初代横浜市民ギャラリー時代の収集作品、漫画コレクション、1980年代以降の写真の収集と多岐にわたります。これによって、観覧者はコレクションがどのように時間を経て形成されてきたかを感じることができるでしょう。展覧会を通じて、絵画、彫刻、写真、漫画などの作品に触れながら、その文化的価値を再認識する機会となります。
関連イベント
この特別展では、さまざまな世代に向けた関連イベントも企画されています。詩の創作を通じて作品を深く理解するワークショップや、美術施設の役割を学ぶ探検ツアーなど、参加者はより一層展示を楽しむことができます。
特に、研修を受けたボランティアによる「おしゃべりの日」は、来場者同士が交流し合える貴重な機会となります。美術に対する理解が深まり、作品の本質を共に読み解くことができるでしょう。
展覧会の詳細
「横浜市民ギャラリーコレクション展2025 コレクションの地層」は、2025年2月21日から3月9日までの17日間、横浜市民ギャラリー展示室1とB1にて開催されます。入場は無料で、独自の文化的体験を楽しむことができるこの展示は見逃せません。59年の歴史を振り返りつつ、新たなインスピレーションを得ることができるでしょう。
詳しい情報については、
横浜市民ギャラリーの公式ウェブサイトをご覧ください。