広島大発スタートアップへ出資
2024-07-10 14:26:46

リアルテックファンド、広島大学発スタートアップ「マテリアルゲート」に出資!単分子誘電体でAI時代の電力消費問題解決へ

広島大学発スタートアップ「マテリアルゲート」にリアルテックファンドが出資



リアルテックファンドは、広島大学発スタートアップの株式会社マテリアルゲートに出資したことを発表しました。マテリアルゲートは、AI・ビッグデータ時代の大量消費電力を解決する革新的な単分子誘電体の開発に取り組んでいます。

単分子誘電体とは?



マテリアルゲートが開発する単分子誘電体は、従来の電子デバイス材料に比べて1000倍の微細化が可能で、高い蓄電性能、消費電力低減、メモリとしての不揮発性(電源を供給しなくても記憶を保持する性能)を実現する革新的な新素材です。

資金調達の目的と今後の展望



マテリアルゲートは、今回の資金調達によって、単分子誘電体の量産技術やデバイスへの搭載に必要な周辺技術等の開発、PoC/実証実験、研究開発員の採用を進めていきます。

リアルテックファンドの取り組み



リアルテックファンドは、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを持つディープテック・スタートアップの社会実装を目的として、2015年に設立されました。シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行い、これまで運用総額300億円を超えるファンドを運用してきました。

マテリアルゲートの挑戦



マテリアルゲートは、広島大学大学院先進理工系科学研究科の西原教授が世界で初めて開発に成功した単分子誘電体を、キャパシタやメモリなどの電子デバイス材料として事業化を目指しています。

今回のリアルテックファンドからの出資は、マテリアルゲートの革新的な技術が持つ可能性への期待と、社会実装に向けた取り組みを加速させるための重要な一歩となります。今後のマテリアルゲートの更なる発展に注目が集まります。

マテリアルゲートの概要



設立年月: 2023年6月
所在地: 広島県東広島市鏡山3-10-31 広島大学インキュベーションオフィス 1・2号室
代表者: 中野 佑紀
資本金: 300万円
事業内容: 単分子誘電体の製造・販売および単分子誘電体デバイスに係るライセンシング
公式サイト: https://www.materialgate.com/


リアルテックファンドについて



運営会社: UntroD Capital Japan株式会社
設立: 2015年
事業内容: ディープテック・スタートアップへの投資およびハンズオン支援
運用総額: 300億円以上
* HP: https://untrod.inc

リアルテックファンドのコメント



「初めて中野社長にお会いしたときから、マテリアルゲートの単分子誘電体が持つ革新性に魅力を感じ、今回のシードラウンドで出資をさせていただきました。AI・ビッグデータの活用が進む現代では、膨大な消費電力が世界的な課題になっています。同社が開発する単分子誘電体は、既存の蓄電デバイスやメモリデバイスの性能をブレイクスルーし、大量消費電力の課題を解決し得る新素材です。長年の研究を経て西原教授が生み出したこの素材が、中野社長のアントレプレナーシップにより社会実装されることを期待し、全力で支援して参ります。」

(UntroD Capital Japan株式会社 取締役 山家 創)

まとめ



マテリアルゲートの革新的な単分子誘電体は、AI・ビッグデータ時代における大量消費電力の課題解決に貢献する可能性を秘めています。リアルテックファンドの支援により、同社の技術が社会実装されることを期待しています。


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