千葉大学、国際教養学部設立で新しい学びを実現
千葉大学は、国立大学として初めて国際教養学部を設立しました。この新たな学部は、文系と理系を融合させた学際的な教育を提供し、国際的な視野を養うことを目指しています。
学部の理念と目的
国際教養学部は「つねに、より高きものをめざして」という千葉大学の基本理念を基に、グローバル社会、現代日本、地域社会という観点から国際理解と日本理解を深めることに重点を置いています。学生には、広い視野と多角的な視点を持ちながら課題を発見し、解決する力を育成することを目指しています。このような人材は、国際社会において貴重な存在となることが期待されています。
少人数教育とテーラーメイドな支援
国際教養学部では、定員90名に対し教員46名という体制を整え、少人数教育を徹底しています。これにより、学生一人ひとりに合わせた丁寧な指導を実現しています。また、外国人教員が15%、女性教員が30%を超えることからも、多様性が重視されています。
さらに、専門職制度「SULA(Super University Learning Administrator)」を設け、学生の学びを支援する相談役を身近に配置。具体的には、課題発見や科目選択、留学の計画などについて、個々の学生のニーズに応じたアドバイスを行うことで、より効果的な学びをサポートします。
特色ある入試方法
国際教養学部では、一般の英語重視の入試に加え、特色型入試も導入しています。この入試方法では、小論文と英語の面接が行われます。英語能力に関する試験スコア(TOEFL iBT、IELTSなど)を利用することで、学生の学力をより正確に評価する体制を作っています。文系、理系の枠を超えた入試制度は、多様な人材を集めるための新たな道を切り開くと期待されています。
教育課程の特徴
国際教養学部では、学生が課題を発見し解決する能力を養うための3つのメジャーを用意しています。これには「グローバルスタディーズ」「現代日本学」「総合科学」が含まれ、地球規模の問題から日本の文化や社会に至るまで、幅広い応用力を育成します。また、アクティブラーニングや課外活動、留学体験を通じて、学生の自主的な学びを促進する環境を整えています。
特に、海外の協定校との単位互換制度やインターンシッププログラムなどを通じて、早い段階から留学体験を提供し、グローバル感覚を養う仕組みが整っています。また、教員の助言を受けながら、個々人に最適な留学プランを設計することが可能です。
盛況を呈した説明会
新設学部に対する関心が高まる中、8月11日に行われた説明会は、定員800名に達するほどの盛況ぶりを見せました。千葉大学長の徳久剛史氏も会見に出席し、国際教養学部の意義や教育方針について力強く語りました。参加者からは、新しい学びの形に期待する声が多く寄せられました。
まとめ
国際教養学部の設立は、千葉大学が目指すグローバル化への重要な一歩です。文系と理系の知識を融合させ、学生それぞれの背景に応じた教育を展開することで、未来の国際人を育成することに挑戦し続けます。これからの学びの場として、国際教養学部の動向には目が離せません。
国際教養学部ホームページ
千葉大学のグローバル人材育成プログラム「skipwise」