山口県宇部市がエヴァンゲリオンの魅力を発信
山口県宇部市で開催されている「まちじゅうエヴァンゲリオン第3弾」が、2024年京都アニものづくりアワードにおいて地方創生部門で銅賞を受賞しました。このイベントは、2023年10月6日から2024年1月8日まで行われ、地域の魅力をアニメとコラボレーションさせる試みが高く評価されました。
「まちじゅうエヴァンゲリオン」の始まり
「まちじゅうエヴァンゲリオン」は、宇部市の市制施行100周年を祝う一環として2021年度からスタートし、市民や観光客にとって特別な空間を提供するイベントです。宇部市出身の庵野秀明監督が手掛けた「エヴァンゲリオン」作品の世界観を、実際の街中で感じられるようにしており、多くのファンが集まる催しとなっています。
地域とのコラボレーション
今回の第3弾では、地元の飲食店や企業ともタッグを組んだ多彩な企画が展開されました。特に、大好評を博したグルメフェアや、JRの駅を巡るスマホスタンプラリーは、参加者に大きな喜びをもたらしました。また、エヴァンゲリオンのキャラクター「葛城ミサト」のボイスAR企画も実施され、参加者がスマートフォンを通じてキャラクターとインタラクションできる仕掛けが話題となりました。
さらに、全長7メートルを超える鉄製の「ロンギヌスの槍」が、地域の企業である株式会社宇部スチールによって鋳造され、イベントの象徴として多くのメディアに取り上げられました。このような目を引くアートも、観光客の増加に寄与する要因となっています。
経済波及効果
「まちじゅうエヴァンゲリオン第3弾」は、県内外から多くの観光客を呼び寄せ、約13億円の経済波及効果をもたらしました。この結果、地元経済の活性化に寄与することができるとともに、地域の文化振興にも大いに貢献しました。
次回の開催も決定
好評の声を受けて、2024年10月4日から2025年1月19日には「まちじゅうエヴァンゲリオン第4弾」が開催されることが決定しています。さらなる進化を遂げるこのイベントは、来年も多くのファンを魅了することでしょう。
アニものづくりアワードとは
京都アニものづくりアワードは、アニメ業界と一般企業・団体をつなぎ、アニメを活用した革新的なコラボレーションを表彰する場として、2017年に設立されました。近年、アニメファンの増加や一般化が進む中、アニメ市場は急成長しており、多くの企業がアニメやキャラクターを用いたマーケティング手法を導入しています。来年のアワードも注目が集まることでしょう。
イベントの魅力を理解し、地域活性化の一助として取り組んでいる「まちじゅうエヴァンゲリオン」に、今後も期待が寄せられます。