岡山大学が発信する地域中核大学の新たな挑戦
2025年12月22日、国立大学法人岡山大学(学長:那須保友)は、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に正式に採択されました。このプログラムは、日本全体の研究力を向上させるための大規模な支援事業であり、約5年間で55億円が投じられる予定です。岡山大学は、この機会を生かし、地域と地球の未来を共創する逸品の研究を展開していきます。
J-PEAKSの意義
J-PEAKSは、地域での研究力強化とイノベーション創出を目指しており、岡山大学でもその趣旨を強く活用しています。大学の長期ビジョン2050に基づいて、さまざまなステークホルダーと協力し、地域社会の一員としての役割を果たしています。この理念の下、2025年8月18日に「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」第16号が発行されました。
特集内容
この号では、岡山大学の創造的な取り組みについて多くのトピックスが紹介されています。特に注目されるのは「City for Better Hearing」で、加齢性難聴に対して持続可能なモデルを構築する医療プロジェクトです。市と大学、デマント・ジャパン社との三者連携により、地域住民へ早期の難聴発見と補聴器の導入を進める新しい社会のインフラを整えることを目指しています。
加齢性難聴への対応
片岡祐子センター長補佐のコメントによれば、日本は超高齢社会に突入しており、難聴は社会的な孤立や認知症との関連が指摘されています。このため、早期診断と適切な補聴器の導入が急務とされています。本プロジェクトでは、地方における医療の特性を活かし、地域での新たな価値提供を目指しています。
研究と社会貢献の融合
さらに、本号では「イチオシの研究設備」として、ICP発光分光分析装置の共同利用に関する取り組みも紹介されています。地域の研究者や企業が共同で利用できる環境を整えることで、研究の活性化を図っています。
組織改革と今後の展望
岡山大学はJ-PEAKS事業を通じて、単なる研究拠点の構築だけでなく、法人全体の組織と制度の改革にも取り組んでいます。これにより、学内外の組織を横断した改革を推進し、よりダイナミックな地域貢献を実現していきたいと考えています。
このような多角的アプローチに期待が寄せられており、岡山大学は「世界に誇れる研究大学の山脈」を築くための努力を続けています。
まとめ
岡山大学の「J-PEAKS MONTHLY DIGEST」Vol.16は、地域の特色を生かし、国全体の研究発展を牽引する取り組みを広く紹介しています。今後もこのような挑戦が続くことを期待し、地域社会への貢献を一層深化させていくことでしょう。この号の詳細は、
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