魚がし日本一の新たな挑戦
江戸前寿司を立ち食いスタイルで提供する「魚がし日本一」を運営する株式会社にっぱんは、2025年6月に京都市に新店舗をオープンすることを発表しました。この新店舗の開設に伴い、職人やスタッフの待遇を大幅に改善する新しい人事方針を導入します。この改革は、飲食業界全体の健全化を目指し、従業員が長期間にわたって安心して働ける環境を創出することを目的としています。
寿司職人の待遇改善に意欲的
寿司職人の世界では、長時間労働や低賃金が依然として一般的な問題とされており、若い世代の離職率も高いのが現状です。実際、飲食業界全体における20代の離職率は50%を超えており、次世代の職人を確保することが急務となっています。
魚がし日本一では、職人が主役として活躍できる職場環境の整備が進められています。既存の東京都内の店舗では、女性や未経験者、外国籍のスタッフなど、多様なバックグラウンドを持つ多様な人材が寿司職人として活躍しており、完全取得の公休制度や育児休暇も導入されています。京都店では、これらの制度をさらに拡充し、地元の人材を育成する方針も強化される予定です。
ステップアップの仕組みが特徴
新店舗では、未経験者でもホール業務から調理サポートを経て、段階的に寿司職人としての技能を身につけることが可能です。実際に営業中に寿司を握る経験を通じて、職場の雰囲気を感じながら学べる環境が提供されます。また、新卒者向けには、東京本社での2ヶ月間の基礎研修も用意されており、現場に出る前に必要な技術と知識を習得できます。
2030年問題への対応
魚がし日本一は、2030年問題、すなわち労働人口の減少に対しても対応策を考えており、適応可能な雇用制度の導入や技能の再教育により、業界全体の働き方改革に貢献することを目指しています。このような取り組みは、未来の寿司職人にとっても新たな選択肢を提供する役割を果たすでしょう。
給与水準の向上
株式会社にっぱんによると、寿司職人の平均給与は、全国で約27.3万円、京都府では約23.1万円から31.1万円とされています。しかし、京都店では月給35万円以上を提示しており、高い給与水準とともに職人としての誇りを持って働ける環境を整えています。
求人情報
京都店では現在、寿司職人やホールスタッフを募集しており、京都近郊にお住まいの方やUターンを考えている方々も大歓迎です。経験だけでなく、「食を通して人々を喜ばせたい」という情熱を重視しております。面接は随時対応し、条件についても柔軟に相談可能です。
まとめ
株式会社にっぱんは、「魚と米にこだわり、健康への貢献と食への新たな挑戦」を掲げ、これからも日本の食文化を支える事業を展開していきます。魚がし日本一の新店舗は、その質と多様性を活かし、地域社会に新たな雇用の場を提供することで、さらなる進化を遂げることでしょう。