みちのくコカ・コーラボトリング、給与と人事制度を見直す
岩手県の盛岡市に本社を構えるみちのくコカ・コーラボトリング株式会社が、2025年6月から従業員の給与と人事制度を大幅に見直すことを発表しました。これは、物価の上昇やライフスタイルの多様化、そして若年層の採用競争が激化する中で、従業員が安心して働ける環境を整え、持続可能な組織の構築を目指すための施策です。
給与改定のポイント
新たな給与制度の主な変更点として、まず新卒初任給の引き上げが挙げられます。2025年度4月から、学歴にかかわらず平均8%以上の初任給の引き上げを実施し、高卒初任給を20万円に設定することが決定されました。これは3年連続での見直しとなります。
さらに、基本給のベースアップも行われます。正社員およびエリア正社員の基本給テーブルを改定し、定期昇給と合わせて平均4%以上の給与引き上げを実現します。これにより、若年層の処遇を改善し、地域における採用競争力を高める狙いがあります。
人事制度の新設
制度面では、転居を伴う転勤者に対して「転居準備一時金制度」を新設。転居が必要な社員には一律20万円を支給し、家族を帯同する場合はさらに5万円が加算されることになります。また、業務に必要な準中型免許を取得するための費用を貸付ける制度も新設され、貸付を受けた社員が免許取得後1年勤務すれば返済が免除される仕組みです。
働きやすい環境の構築へ
この記事を通じて、みちのくコカ・コーラボトリングの代表取締役社長、谷村広和氏がコメントを寄せています。「従業員が『この会社で働いてよかった』と思えるような環境を整えることが重要です。物価の上昇やライフスタイルの変化に伴い、企業が提供すべき価値も進化しています」と語り、今回の施策は若手人材の確保と育成に向けた重要な一歩であると強調しました。
さらに、転居に伴う費用の負担を軽減する取り組みや、職場環境の改善を進め、従業員が働きやすい環境を整備し続ける姿勢を示しています。
企業としての持続的成長
みちのくコカ・コーラボトリングは地域に深く根ざした企業であり続けることを目指しています。企業の成長とともに、地域社会への貢献も重視しており、今後も人事制度や職場環境の改善に取り組んでいくとしています。
清涼飲料水の製造・販売を通じて、地域のみなさまの生活に寄り添い、前向きでハッピーなライフスタイルの実現をサポートする企業として、今後の活動にも期待が寄せられています。
このような取り組みが、若年層の雇用環境をも向上させ、地域社会全体の活性化につながることが期待されます。