TASCAMの最新アップデート:FR-AV4ファームウェアV1.10の魅力
音響機器のリーディングブランド、TASCAMが新しいファームウェアV1.10を公開しました。このアップデートは『FR-AV4』という、32ビットフロート対応の4チャンネルフィールドレコーダー/ミキサー/タイムコードジェネレーターに新たにオートミキサー機能を搭載するものです。この機能は、特に会議やパネルディスカッションといった、複数のマイクを同時使用する場面に最適なものとなっています。
オートミキサー機能の概要
FR-AV4に搭載されたオートミキサー機能は、従来の手動設定を最小限に抑えつつ、自動的に音声のバランスを取ることができる先進的なシステムです。具体的には、ゲインシェアリング方式を採用。使用中のマイクの音声が優先され、それ以外のチャンネルが自動で減衰します。この機能により、環境音やハウリングの影響を抑え、クリアで自然な音声ミックスが実現します。
主な特長
- - ゲインシェアリング方式:音声のバランスを自動で取ることで、スムーズな音声調整。
- - 最大4チャンネル対応:複数の音源に対応し、各マイクのバランスを保つ。
- - オン/オフ制御:チャンネルごとに音声の切り替えが可能。
- - 調整可能なウェイトパラメータ:最適なバランスを独自に設定できる。
- - ユーザープリセット機能:オートミックス設定を保存しておける。
- - リモートコントロール:スマートフォンアプリ『TASCAM RECORDER CONNECT』による操作が可能。
- - 48kHzサンプリングレート対応:高音質録音を実現。
使用シーン
この新機能は、様々な音響収録の場面で大きな力を発揮します。ビデオグラファーやコンテンツクリエイターはもちろん、企業のAVチームにとっても、収録の効率を劇的に向上させることでしょう。特に、マルチマイク環境での収録においては、話者の声を際立たせる力を持っており、質の高いコンテンツを生み出すための強力なパートナーとなります。
公式情報と価格
FR-AV4の新しいファームウェアは無償で、2025年12月18日に公開予定です。また、FR-AV4の本体は162,800円(税込)でティアックストアなどで販売されています。
このようにTASCAMは、長年の経験と実績を基にプロフェッショナル向けの音響機器を提供し続けています。今回のアップデートは、その高い技術力と音質へのこだわりを感じさせる新機能の追加となりました。