京都のアート新時代を迎える「寺町京極|商店街美術館」
歴史ある街並みが魅力の京都。その中心部に位置する寺町京極商店街で、全く新しいアートプロジェクト「寺町京極|商店街美術館」が始まります。このプロジェクトは、商店街自体を美術館として活用し、アートと日常をつなげる場を提供することを目的としています。2022年12月1日から1年間にわたって、様々なアート作品が商店街のアーケードに展示される予定です。
商店街にアートの光を灯す
寺町京極商店街は、年間3500万人もの人が訪れる賑やかな場所です。200店舗以上のバラエティ豊かな店が並び、地元の人々だけでなく観光客にも人気です。この商店街の特徴を生かして、「商店街美術館」は、地域に根ざしたアートの展示を通じて、商店街の活性化を図るプロジェクトなのです。
プロジェクトの第一弾として、西陣織の引箔職人である西山大介氏によるアートボードが登場します。彼は、伝統的な引箔技術を用いて作成した作品をアーケード内の4カ所に吊るし、商店街全体がアートで包まれるという幻想的な体験を提供します。訪れる人々は、アーケードを行き来しながら8つの異なるアート作品を楽しむことができます。
西山大介氏の思い
西山氏は、コロナ禍で商店街が直面した厳しい状況を背景に、アートの力で人々を癒したいと考えました。彼は「道徳」と「経済」の調和を説いた渋沢栄一氏の言葉を引用し、現在必要なのは文化芸術の役割であると説きます。人々が様々な印象を持つ中でも、アートによって心が温かくなることを願っています。
地域とのつながりを大切に
「寺町京極|商店街美術館」は、アートを通じて地域社会を活性化させることを目指しています。時間と共に弱体化した商店街に新しい風を吹き込み、アートがもたらす出会いや交流が地域を活性化し、人々の絆を深めることを願っています。
年間スケジュールの概要
このプロジェクトは、年間にわたって開催され、各期ごとに異なるアート展示が予定されています。第一期は2022年12月から2023年2月までの引箔アートボードの展示が行われ、次の期間には若手写真家や地域団体、大学生とのコラボレーションも予定されています。天候やメンテナンスの都合で展示ができない場合もあるため、訪問前に最新の情報を確認することが推奨されます。
終わりに
芸術と経済、地域社会を結びつける「寺町京極|商店街美術館」は、京都が持つ文化的な魅力を発信し、地域活性化の新たな一歩を踏み出します。アートという新しい風の中に、多くの人々が心を癒し、交流する機会を見出すことが期待されています。詳細情報は
特設サイトで確認できます。