FANCLが取り組む更年期支援プロジェクト
2023年10月18日、ファンケルが新たに「FANCL MENOPAUSEACTION」を発表しました。このプロジェクトは、特に更年期世代の女性の健康や美に関連する問題に取り組み、理解と支援を広めることを目的としています。ファンケルは、2030年を見据えた3つの重点テーマの一つとして「健やかな暮らし」を掲げており、年齢と共に生じる健康の課題に対処するための活動を行っています。
更年期の理解促進
今回のプロジェクトは、更年期に向き合う中で感じる心身の変化や課題を軽減することを目指しています。世界メノポーズデーに先駆けた意識調査によれば、多くの女性が更年期についての理解が不足していることがわかりました。周囲に話しづらく、一人で悩んでしまうケースが少なくないのです。それに対して「更年期をひとりにしない。みんなの理解が支えになる。」というメッセージを発信し、WEB動画や特設WEBサイトを通じて情報提供を行います。
WEB動画とWEBサイト
ファンケルは、親子の絆を描いたドキュメンタリー風のWEB動画を公開しました。動画では、更年期の悩みを抱える母親とそれに向き合う子どもたちの姿が描かれています。母の苦しみを知った子どもが、自らの言葉で心の内を綴ることで、家族間のコミュニケーションが生まれます。
さらに、WEBサイトには「100のゆらぎ」というコンテンツを提供し、更年期特有のさまざまな不調に対する理解を深めることができます。このサイトは、従業員の体験談や意識調査の結果も掲載されており、周囲の人々への理解を促進するための情報源として機能します。
企業内での取り組み
ファンケルグループの約8割は女性従業員であり、彼女たちの健康をサポートするために、セミナーや体験会が開催されています。今年の8月には、「女性のホルモンバランス」に関する知識を深めるための動画セミナーも行われました。この取り組みを通じて、全ての従業員が正しい知識を持ち、顧客に寄り添い続ける企業としての姿勢を貫いています。
専門家の見解
この取り組みに賛同している産婦人科医の高尾美穂先生は、専門家の立場から更年期への理解を促進しています。彼女は「更年期に差し掛かる女性の不安や悩みを周囲の理解がどれほど支えることになるかを多くの人に知ってもらいたい」と語っています。更年期の不調は100種類以上もあり、それぞれの体験は異なります。だからこそ、すべての人が共感し、支え合う社会を目指すことが重要だと考えています。
最後に
ファンケルの「MENOPAUSEACTION」は、更年期をより身近に感じ、理解するための重要な架け橋となることでしょう。これを通じて、より多くの人が心身の健康について考え、支え合うことができる社会の実現を期待しています。WEB動画やサイトを通じて、更年期に対する理解を深め、一人ひとりが安心して暮らせる環境を築いていくことが求められます。