熊本で稲発酵粗飼料の収穫視察、国産飼料の確立へ

熊本での稲発酵粗飼料収穫視察の意義



2023年8月30日、熊本県で一般社団法人グリーンコープ共同体による稲発酵粗飼料(稲WCS)の収穫視察が実施されました。この視察には地元生産者やグリーンコープの組合員理事、ワーカーズ、職員など、多くの関係者が集まり、国産飼料の生産体制を強化するための重要なステップとなりました。

稲発酵粗飼料と国産飼料の重要性



近年、国際情勢の変化や円安の影響で、輸入配合飼料の価格が急騰しています。特に、トウモロコシの輸入価格は過去10年間で大幅に上昇し、農畜産業の持続的な発展を脅かしています。これに対抗するため、国産の飼料を用いて安定的に牛乳を供給するシステムの構築が求められています。この背景から、グリーンコープは地域の農業協同組合と連携し、国産飼料の製造から乳牛の飼育、牛乳の加工まで一貫して行う取り組みを開始しました。

新たな協定の締結



グリーンコープは昨年、下郷農業協同組合および耶馬溪酪農組合と基本協定書を締結。この協定に基づいて、全国最大級の規模を誇る酪農プロジェクトを推進しています。具体的には、1000頭規模の酪農場、年間15000トンの国産飼料を生産するTMRセンター、年間700万本の牛乳を生産する工場の建設が計画されており、これらは全て地域生産者が出資し、経営にも関わる形態を取っています。

TMRセンターの稼働開始



この夏、TMRセンターの稼働が始まり、生産者と流通業者が連携した新しい形の産直システムが実現します。
知識と経験を共有することで、品質の高い飼料を製造し、安価で安心・安全な牛乳供給を目指します。

視察の目的と実施概要


視察の主な目的は、TMRセンターの稼働を機に生産者と関係者が意見交換を行い、飼料生産の現状や今後の展望について学ぶことです。収穫視察の日時は8月30日金曜日の10時から11時まで、集合場所は熊本県天草郡にある苓北町役場です。

グリーンコープの活動と未来



グリーンコープは2018年に設立されて以来、地域に根ざした生活共同組合の活動を展開してきました。「安心で安全な食を子どもに届けたい」という母親の思いからスタートしたこの取り組みは、地域経済の発展を促進し、持続可能な農業を実現するためにさまざまな努力を続けています。

今後もグリーンコープの活動が、地域のさらなる発展と国産農業の確立に寄与することを期待しています。

会社情報

会社名
一般社団法人グリーンコープ共同体
住所
福岡県福岡市博多区博多駅前1-5-1博多大博通ビルディング4F
電話番号
092-481-4800

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。