AI企業Appier、過去最高益を達成し、さらなる成長へ
AIを活用したマーケティングソリューションを提供するAppier(エイピア)が、2024年度第3四半期決算を発表しました。その内容は、まさに驚異的。売上収益は前年同期比28%増の91億円、営業利益はなんと2.5倍の7億8800万円に達し、過去最高の四半期業績を記録しました。営業利益率も8.7%と高い水準を維持しています。
さらに、EBITDAは前年同期比79%増、純利益に至っては2.7倍と、あらゆる指標において過去最高の成果となりました。この飛躍的な成長の背景には、AIアルゴリズムの進化、積極的な市場開拓、そして高い生産性を誇る営業・マーケティング戦略が挙げられます。特に北東アジア、米国、EMEA地域での堅調な業績が大きく貢献しました。
既存顧客と新規顧客の双方からの堅調な需要
Appierの売上増加は、既存顧客と新規顧客の両面からの貢献が大きいです。売上高の55%を占める既存顧客からの売上は、北東アジアのEコマース企業や、米国・EMEA地域のデジタルコンテンツ関連企業を中心に大きく増加しました。一方、残りの45%を占める新規顧客も、様々な業界から幅広く獲得、特に北東アジアと米国・EMEA地域のデジタルコンテンツ企業、中国企業からの海外向けマーケティング需要が大きく伸びています。
配当予想の修正発表、株主還元へのコミットメント
持続的な成長を背景に、Appierは初の配当予想を発表しました。一株当たりの配当金は2円です。これは、利益を伴う成長を維持しつつ、成長のための投資と株主還元のバランスを適切に考慮した結果と言えるでしょう。Appierは、株主への継続的な価値提供にコミットしていることを明確に示しました。
高精度なAI開発への投資継続、長期的なビジョン
Appierの成長を支えるのは、AIアルゴリズムの継続的な強化です。高精度なターゲティング技術は、顧客企業の投資収益率の最大化に貢献し、顧客基盤は1,815社にまで拡大。解約率も過去最低の0.47%と非常に低い数値を維持しています。これは、AppierのAI技術に対する顧客からの高い信頼性を示すものです。
CEOチハン・ユー氏のコメント
AppierのCEOであるチハン・ユー氏は、AIの進歩が企業の業務効率化に革命をもたらすと語り、AI研究、戦略的協業、オペレーションの効率化に注力することで、AIが様々な業界で持続的な成長とイノベーションを促進すると述べています。また、初の配当予想の発表は、株主への継続的な価値提供へのコミットメントと成長への自信の表れだと強調しました。
生成AIを活用したさらなるイノベーション
Appierは、生成AIと大規模言語モデル(LLM)の基礎研究にも積極的に取り組んでいます。これにより、モデルの正確性と信頼性を高め、様々な業界の企業に、大規模かつ文脈に即したソリューションを提供しています。AI主導のビジネスソリューションにおけるパイオニアとして、Appierはさらなる成長を目指し、前進を続けています。
Appierの未来
Appierは、AI技術の普及と実用化を推進し、企業のセールス・マーケティングを支援するリーディングカンパニーとして、アジア太平洋地域、欧州、米国に17拠点を展開しています。今後も、AI技術の進化と顧客ニーズへの対応を強化し、企業の成長に貢献していくことでしょう。