加賀温泉郷の九谷焼美術館で特別展開催
石川県九谷焼美術館では、特別展「古九谷の至宝─石川県立美術館のコレクションから─」の後期展が始まります。この展覧会では、日本最大級の古九谷コレクションから厳選された名品が展示され、訪れる人々にその魅力を伝えます。
展示の見どころ
本展では、石川県指定文化財7件(うち1件は「重要美術品」)を含む作品が一堂に会し、17世紀の大聖寺藩で生まれた古九谷の独自なデザインや鮮やかな彩色が堪能できます。展示は前期と後期に分かれ、それぞれ異なる作品が紹介されるため、何度も足を運ぶ価値があります。
特に注目すべきは、重要美術品に指定された《色絵布袋図平鉢 古九谷》や《色絵石畳双鳳文平八 古九谷》。これらの作品は、古九谷の技術と美意識が凝縮されています。
イベント情報
この特別展に際して、講演会やシンポジウムも開催されます。例えば、11月16日には、「古九谷を創ったのは誰か」というテーマで、石川県九谷焼美術館の館長、村瀬博春氏による講演が行われます。また、12月7日には「古九谷を科学する」と題したミニ国際シンポジウムもあり、文化財分析の専門家や美術館の館長が登壇します。これらのイベントはすべて無料で参加可能ですが、事前の申し込みが必要です。
九谷焼美術館の特徴
九谷焼美術館は、加賀市の地域文化を体験できる重要な拠点です。その施設内には、展示室のほかにカフェやショップもあり、訪れる人々が気軽に楽しめるようになっています。特展を巡った後は、カフェでのひとときを楽しむこともできます。
入場に関する情報は、一般560円、高校生以下は無料で、75歳以上の方は280円と、非常にお求めやすい価格です。開館時間は9時から17時までで、最終入館は16:30です。月曜日は休館日となるため、訪問を計画する際はご注意ください。
まとめ
「古九谷の至宝」特別展は、加賀市の九谷焼美術館で11月11日から12月14日まで開催されます。貴重な文化財が集められたこの展覧会は、九谷焼の歴史と技術を学ぶことができる貴重な機会です。芸術の秋を感じながら、加賀温泉郷の旅を満喫してください。
詳細な情報や申し込みについては、公式サイトやお電話での確認をお勧めします。美の原点とも言える古九谷の魅力をぜひご体験ください。