小笠原諸島で歴史を学ぶヒストリカルダイビングツアー
2024年12月4日から7日まで、小笠原諸島で「ヒストリカルダイビングツアー」が行われます。このツアーでは、第二次世界大戦に関連する戦没艦船にダイビングし、その歴史を直接学ぶことができます。国際的に評価されている水中写真家・戸村裕行氏が主催し、参加者は海底に眠る歴史的遺産を通じて、戦争の真実に触れられる貴重な機会となります。
戦没艦船の歴史
第二次世界大戦中に沈没した艦船は、軍艦や商船などを含め、8,000隻以上と言われています。戦後の調査で判明した沈船がいくつもありますが、まだ多くの船は場所すらわからないのが現状です。特に太平洋地域の多くの国では、ダイビングスポットとして活用されており、観光資源としても人気を集めています。このダイビングツアーでは、特に小笠原諸島に眠る艦船を対象にしており、歴史の重みを感じながら実際に潜ることができます。
小笠原諸島の沈没艦船
小笠原諸島では、1944年に起きた父島空襲やアメリカの航空攻撃によって、多くの艦船が沈んでいます。現在、父島、兄島、母島には10隻以上の艦船や航空機が沈んでいると言われており、マリンアクティビティも盛んです。しかしながら、海中の戦跡に特化したツアーはほとんど存在していません。そこで、今回のダイビングを通じて、沈没船の歴史やその現状を学べる貴重な体験が提供されます。
ツアーの概要
ツアーのスケジュールは以下の通りです:
- - 12月3日(金): 11時竹芝桟橋発 おがさわら丸泊(自己手配)
- - 12月4日(土): 11時父島着、午後からボートダイビング2本
- - 12月5日(日): 終日ボートダイビング(3本)
- - 12月6日(月): 終日ボートダイビング(3本)
- - 12月7日(火): 午前ボートダイビング2本後、ツアー解散、15時父島発
- - 12月8日(水): 15時竹芝桟橋着
参加費用と条件
ツアー料金は187,000円からで、この価格にはボート乗船料や10本分のダイビングガイド料、保険料などが含まれています。参加資格はアドバンスオープンウォーター同等の資格が必要で、詳しい条件は問い合わせが必要です。
敬意を持って参加を
このツアーは、「海洋墓地」としての意義も持つ戦没艦船を対象にしています。そのため、参加者は故人やその歴史に対する敬意を持ってダイビングを楽しんでいただく必要があります。また、場内での船内探索は行わず、ダイビングはレジャーの範囲内に留まります。
企画者の紹介
企画者は水中写真家の戸村裕行氏で、彼は戦争に関連する水中遺構の撮影をライフワークとして行い、国内外での展示活動も行っています。彼の活動は、戦争遺産の保護や保存に向けた啓蒙活動としても知られ、多くの人々に歴史の重要性を伝えています。
詳しい情報は公式サイトやSNSを通じて確認できます。歴史を学ぶ貴重なステップとして、このダイビングツアーへの参加をぜひ検討してみてください。