虎ノ門KTビル建替え
2025-12-08 13:26:02

虎ノ門KTビル共同建替え事業、マンション建替組合設立のお知らせ

虎ノ門KTビル建替え事業の進展



東京都港区に位置する「虎ノ門KTビル」は、1979年に完成した地上10階建ての複合用途マンションです。東京メトロ日比谷線「神谷町」駅から徒歩1分という好立地にあり、長年地域に根付いた存在となっています。しかし、2013年に実施された耐震診断により、建物には「倒壊または崩壊する危険性が高い」との判定が下され、老朽化や修繕積立金の不足といった問題も浮き彫りになりました。これらの問題を解消するために、2014年から本格的な再生検討が始まり、その結果、2024年12月に建替えが決議され、全権利者の参加によって「虎ノ門KTビルマンション建替組合」が設立されました。

建替えの背景と必要性



虎ノ門KTビルには、雨漏れや給排水管の劣化といった課題がありました。特に、老朽化が進む中で、資金の不足から大規模な修繕や耐震補強工事が行えない状況が続いていました。このような危機的な状態を打開するために、本事業での建替えが急務とされたのです。2014年からの検討期間を経て、2024年12月に建替えの決議が行われ、マンション建替組合が正式に設立されました。

共同建替え事業の革新性



本物件の特徴は、狭小地かつ不整形という立地のため、現行法に基づく計画ではコストが高騰し、経済的な還元率も低いということです。そこで、隣接する東側敷地を取り込んだ共同建替え事業を検討し、これによって施設計画や経済条件を改善する道を模索しました。結果として、隣接地所有者との合意を得て共同建替えへの道筋が開かれたのです。これにより、再建マンションの施行がスムーズに進むことが期待されます。

事業の概要と計画地



事業の所在地は東京都港区虎ノ門五丁目21番3、21番4です。アクセスは東京メトロ日比谷線「神谷町」駅から徒歩1分という便利な立地で、周辺のインフラも整っています。建替事業は「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に基づき、虎ノ門KTビルマンション建替組合が施行する形で進められます。

今後の計画としては、2029年3月に新しい構造物が完成する予定で、総戸数が25戸から45戸に増加する見込みです。また、建物の規模も従前の地上10階から地上14階に拡張される予定です。新たに設計されるマンションは、地域の人々にとって住みやすい環境を提供するだけでなく、周辺の景観にも寄与することが期待されています。

日鉄興和不動産の取り組み



日鉄興和不動産はこれまで、様々な手法を用いて31件の建替え事業に成功してきました。1986年に全国初の純住宅系マンションの建替えに取り組んだことから始まり、建替え専門の部署を設置し、再生コンサルティング体制を構築してきました。また、社会情勢の変化や管理組合との対話を重視し、業界を牽引するリーディングカンパニーとしての役割を果たしています。これからも新たな事業手法に挑戦し続ける日鉄興和不動産の姿勢は、今後のマンション建替え事業において一層の注目を集めることでしょう。

この新たな取り組みが地域にどのような変化をもたらすのか、今後の動向に注目です。


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会社情報

会社名
日鉄興和不動産株式会社
住所
東京都港区赤坂一丁目8番1号 赤坂インターシティAIR
電話番号
03-6774-8000

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