フリースクールが地域交流で不登校生を支援する田植え体験イベント

フリースクールが地域と共に挑む田植えイベント

熊本県の天草市にあるフリースクール、熊本学習支援センターは、2025年6月19日から6月20日にかけて「田んぼで冒険！米作りの旅へ in下田南」と題した体験イベントを開催します。このイベントは、地域交流や自然との触れ合いを通じて不登校の小中高生に新たな学びの場を提供することを目的としています。

不登校生に新たな道を

熊本学習支援センターは、不登校や引きこもりに悩む子どもたちを対象とした学びの場を提供し、2015年に設立されました。近年、熊本県内では不登校の児童生徒数が増加しており、2024年度には6,719人に達するとされています。この背景を受け、センターは支援の強化に取り組んでいます。

フリースクールとしての特性を活かし、今年8月には天草下田南校が開校しました。旧下田南小学校を利用したこの施設は、熊本県内初の不登校特例校を目指しており、子どもたちに多様な体験を通じて自己表現の手段を与えます。特に、宿泊体験型のプログラムを提供することで、心豊かな成長を促進しています。

田植えイベントの目的

今回の田植えイベントの主な目的は以下の3つです。
1. 米作りの楽しさや苦労を知り、農業や自然の大切さを理解してもらうこと。
2. 地域との交流を深め、地域への感謝の気持ちを育むこと。
3. 大災害時に備えた自給自足の意識を育てること。

イベントは、下田南校に通う生徒と、熊本市内のセンターから参加する生徒とが共同で取り組む初の試みです。参加者は8名の生徒と9名のスタッフ、うち2名が学生スタッフです。プログラムでは、農業体験を通じて自然との触れ合いやチームワークの重要性を学びます。