北海道ボールパークFビレッジの2024年報告
2023年3月に開業したエスコンフィールドHOKKAIDO(エスコンフィールド)と、それを中心にしたエリア「北海道ボールパークFビレッジ」(Fビレッジ)が、開業2年目を迎えました。これを記念して、株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントは「ANNUAL REPORT 2024」を発表しました。
2024年の振り返り
Fビレッジの2024年度は、年間の来場者数が418万7,046人に達し、前年よりも21%の増加を記録しました。このうち、ファイターズ主催のレギュラーシーズン公式戦には207万5,734人、その他のイベントには211万1,312人が訪れました。400以上のイベントが開催され、国内外から多くの来場者が集まる場所としての役割を果たしました。
特にファイターズの最終戦である9月29日には、37,527人が集まり、過去最高の動員数を達成。また、開業468日目の6月21日には、累計来場者数が500万人を超えるという快挙も成し遂げました。多様なイベントの開催が、来場者の増加に寄与しました。これまでに実施された主なイベントとしては、「マイナビオールスターゲーム」や「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」などがあり、これらはすべてFビレッジで初めて開催されました。
来場者の分析
道外からの来場者は102万人と、全体の24%を占めています。主な居住エリアには、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪などがあり、海外からの来場者も前年の2倍に増加しました。世代別の分析によると、特に20代の来場者は昨年に引き続き高い水準を維持していますが、30代や40代の来場者も増加しており、ファミリー層の来場も顕著です。来場者の平均滞在時間は3時間以上に及び、試合日の前後には1時間以上Fビレッジで楽しむ方も多く見受けられました。来場者アンケートでは、再来場意向が5点満点中4.60点と高評価を得ており、これはオペレーションの改善や多様なコンテンツ提供が要因とされています。
今後の展望
エスコンフィールドは、天然芝から人工芝へと変更が予定されており、これにより選手の練習環境が改善され、野球のない日でも様々なイベントを開催できるようになります。ハード面でも、バス停の屋根設置やエスカレーターの増設が計画されており、来場者がより快適に利用できる環境が整います。また、飲食面でも新たな挑戦が始まる予定で、「世界一の球場飲食」を目指しています。
さらに、2023年3月には北広島駅直結の商業施設「トナリエ北広島」がオープンし、地域全体の魅力が一層増すことが期待されています。そして、2028年には新駅の開業と北海道医療大学の移転も控えており、今後3年間の成長がより注目されます。
Fビレッジとエスコンフィールドは「観光地化」から「街化」への進化を止めることなく、挑戦し続けていく所存です。ファンの皆様の支援を受けて、新たなステージへの飛躍を目指します。