Booostとアバントが連携し、サステナビリティ情報管理を強化
Booost株式会社(以下、Booost)と株式会社アバント(以下、アバント)は、2025年9月25日付で業務提携を開始しました。この提携の目的は、サステナビリティ情報の開示支援や、経営管理の高度化を図ることです。Booostが提供するサステナビリティERP「booost Sustainability」と、アバントの経営管理システム「AVANT Cruise」を組み合わせることで、企業は財務と非財務情報を統合的に管理できる基盤を構築します。
企業価値向上を目指す新たな道
企業にとって、財務と非財務の情報を一貫して収集・開示することが求められる中で、両社の提携は経営戦略の重要な一部となるでしょう。特に、サステナビリティ開示が義務化される2027年3月期からプライム上場企業に期待されるのは、正確な情報収集と、適切な経営活用です。この流れを受け、BooostはGHG排出量、人的資本、サプライチェーンのデータなど、非財務情報の収集から分析、開示までをサポートしています。
アバントは、中期経営計画や予算管理など、経営管理領域で豊富な実績を誇ります。今回の提携で、企業はより包括的な経営基盤を構築することが可能になります。
提携による具体的な取り組み
提携内容には、以下の2つの主要な取り組みが含まれています。
1.
共同提案の推進
両社は共に、財務と非財務の統合的な経営管理を支援します。その結果、経営企画や財務、IR、サステナビリティ部門など、全社的な経営課題を解決するためのソリューションを提供します。これにより、非財務データの有効な活用が可能となり、持続的な企業価値の向上を実現します。
2.
導入・定着支援の強化
Booostの非財務データ収集のノウハウと、アバントの経営管理に関する知見を活かして、両社は「booost Sustainability」の導入から運用までを支援します。
セミナー開催の予定
さらに、Booostとアバントは上場企業の経営企画、IR、経理財務、サステナビリティ部門を対象に共催セミナーを開催します。このセミナーでは、両社の共同協業の意義や、財務と非財務の統合によって新たな経営管理がどのように実現されるかなど、具体的な取り組みに関する説明が行われます。
両社の企業コメント
Booostの代表取締役社長、青井宏憲氏は、規制環境の急速な変化に対応するためには、財務と非財務を統合した経営基盤を築くことが極めて重要だと強調します。アバントのCEO、岡部貴弘氏も、サステナビリティ情報の開示を単なる課題として捉えるのではなく、経営の一部として統合的に管理する段階に達していると述べています。
日本をSX先進国へ
両社はまた、「サステナビリティ2026問題」に対する解決を目指し、「日本をSX先進国へ」プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、実務担当者と経営層両方に向けた支援施策を展開し、日本企業のSX推進を通じて企業価値向上を図るものです。
結論
今回の業務提携は、Booostとアバントの強みを融合させることで、企業が財務と非財務情報を一元的に管理し、持続可能な企業価値の向上をサポートし、最終的には日本をSX先進国へと導くための重要なステップとなるでしょう。