ジョーシス株式会社、SaaS管理を進化させる新機能を発表
ジョーシス株式会社は、新たにスコアリングダッシュボードと自動化されたアクセスマネジメントワークフローをリリースしました。この新機能の導入により、企業はSaaS管理の効率性を大きく向上させ、セキュリティリスクへの対応を迅速に行うことができます。本記事では、これらの新機能の詳細と、それがもたらす効果についてをお伝えします。
リリースの背景
新型コロナウイルスの影響で、テレワークやSaaSの活用が急速に広まり、多くの企業が情報システムのガバナンス強化を迫られる状況となりました。このような変化の中で、顧客情報や機密情報がクラウドに保存されるようになり、セキュリティリスクが増大し、管理コストも膨らんでいます。こうした課題に対処するために、ジョーシス株式会社は、SaaS管理をスコアリングするシステムと、その結果をもとにアクションを提案するダッシュボードを提供することとなりました。
SaaS管理スコアダッシュボードの特徴
新たにリリースされたスコアダッシュボードは、特定の企業がSaaSの利用状況を数値化し、スコアとして示します。このスコアは、SaaSライセンス管理、アカウント管理、権限管理などに基づいて算出され、組織のガバナンス状況の定量的評価を可能にします。また、改善すべきポイントが明確に示されており、ユーザーはワンクリックで修正操作を行うことができます。
さらに、スコアのログ機能を搭載しているため、過去の取り組み状況や投資効果を追跡し、関係者への報告が容易になります。これにより、組織内でのガバナンス意識も高まることでしょう。
アクセスマネジメントワークフローの概要
SaaSの利用が増加するにつれて、多くの企業がアクセス管理の課題に直面しています。ジョーシスの新機能であるアクセスマネジメントワークフローは、アクセス権の申請や付与、定期的なレビュー業務を自動化します。この自動化により、IT部門の業務負担が軽減され、ガバナンスの強化が実現します。具体的には、以下の機能が提供されています。
1.
ライセンスの自動最適化: 使用されていないライセンスを自動発見し、アクセスを停止することができます。さらに、リソースの要否をユーザーに確認するためのアンケートを設定する機能もあります。
2.
オフボーディングの自動化: 退職した従業員のアカウント権限を自動で剥奪し、セキュリティを徹底します。
3.
管理者へのアクセスレビュー: 各アプリの管理者に棚卸しアンケートを実施することで、効率的なアクセスレビューを行うことが可能です。
今後の展望
これらの新機能を通じ、ジョーシス株式会社は企業のSaaS管理における課題を解決し、業務の効率化を実現していきます。CEOの松本恭攝氏は、「70社以上の顧客と取り組んできた中で、お客様からのフィードバックを基にSaaS管理の理想形を定義できました。このスコアが、企業が変化するIT環境に適応するための重要な指標になることを期待しています」と述べています。
ジョーシス株式会社の概要
ジョーシス株式会社は、2022年に設立された多国籍スタートアップ企業で、グローバルにSaaS管理プラットフォームを提供しています。現在、350人以上の社員を有し、累計320億円の資金調達を達成し、700社以上の企業がそのサービスを利用しています。今回の新機能リリースにより、さらなる成長が期待されます。