ラスベガスでの新たなジュエリーの未来を祝う
2025年6月10日、ラスベガスで開催された「ケリング・ジェネレーション・アワード X ジュエリー」授賞式が、業界の未来を見据えた重要な意義を持ちました。このアワードは、ケリングがCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)と共に立ち上げたもので、ミラノ工科大学が科学的な基盤を提供しています。
サステナビリティの推進
ジュエリー業界ではサステナビリティの重要性が高まっており、このアワードは次世代のイノベーターを支援し、倫理的で持続可能なジュエリーデザインの発展を促すことを目指しています。「セカンドチャンス・ファーストチョイス」というテーマのもと、参加者は廃棄物を新たな価値に変えるジュエリーデザインに挑戦しました。
卓越した参加者たち
世界中から選ばれた22組のスタートアップと学生が参加し、彼らの創造性と持続可能なアプローチが光りました。学生部門では、韓国の弘益大学に在籍するイ・ミンソさんが、廃棄レザーを用いた「Rhythm Reborn」というプロジェクトで受賞しました。この作品では、文化的な要素を取り入れており、韓国の伝統音楽の美しさを象徴しています。
スタートアップ部門では、中国のジュエリーブランド「Ianyan」が受賞。彼らは、ひび割れたオパールや独特の天然石の美しさを探求し、持続可能なアプローチでデザインを行っています。
受賞者へのサポート
授賞式の傍ら、受賞者たちはミラノ工科大学の専門家からメンタリングを受ける機会が与えられ、そのデザインはJCKショーやメディアを通じて広く紹介されることになります。また、イ・ミンソさんにはケリングのジュエリーブランドでのインターンシップの機会も提供されます。
この取り組みにより、ケリングは創造性と責任を重視した新たなジュエリー業界の未来を形成していくことを目指しています。主催者のマリー=クレール・ダヴー氏は、今回の受賞者たちの努力によって持続可能なイノベーションの可能性が証明されたと述べ、彼らのプロジェクトには業界の未来を変える力が秘められていることを強調しました。
審査員からの期待
授賞式には、ケリングのフランソワ=アンリ・ピノー会長をはじめ、ジュエリー業界の重鎮たちが審査員として参加し、受賞者たちの取り組みを評価しました。CIBJOの会長であるガエタノ・カヴァリエリ氏は、今回の授賞式を通じて、ジュエリー業界が持続可能で公平な方向に向かう大きな一歩となることを願っています。
ケリングの理念
ケリングは、創造性とサステナビリティを核にした戦略を持つラグジュアリーブランドグループです。このアワードは、業界が新たな価値を創造し、持続可能な方法で未来を形成する手助けをするための重要なステップです。受賞者たちの革新が業界全体にインスピレーションを与えることを期待しています。
ケリングは、今後も持続可能なジュエリーの発展を推進し、次世代の才能を支えていく姿勢を貫いていくことでしょう。これからのジュエリーの未来に対する期待が高まる今回の授賞式は、まさにその第一歩となったのです。