2024年10月23日、水曜日の午後、宮崎県宮崎市に位置する株式会社久保田オートパーツで、公益財団法人自動車リサイクル促進センターが主催する「自動車リサイクル現場見学会」が開催されました。この見学会は地域資源創成学部の学生を対象にしており、参加したのは宮崎大学の学生たちです。
参加者たちはまず、会場に設けられた講義室で、座学を通じて自動車リサイクルの意義や、解体事業者の役割について学びました。このセッションでは、リサイクルがいかに持続可能な社会を実現するための重要な手段であるか、また解体業者がどのような取り組みを行っているかについて学びました。資料を手にした学生たちは、専門家からの説明を熱心に聞き入っていました。
座学が終わると、参加者たちは工場内の見学へと移動しました。実際の解体現場を見ることで、理論だけではなく実践的な理解を深めることができました。工場内では、まだ利用可能な部品を丁寧に取り外し、その後の保管状況を目の前で確認することができました。また、重機を使った車体の解体作業も見学し、金属素材としての鉄、銅、アルミニウムなどを効率良く分別する様子を見ながら、リサイクルのプロセスを体感しました。
この見学会を通じて、多くの参加者が自動車リサイクルの実態を直に感じ、「自動車が廃棄物としてではなく、有価物として認識されるべきである」という学びを深めていきました。一人の学生は、「使われなくなった自動車がどのようにリサイクルされ、新たな資源として再生されるのかを知ることができた」と語り、参加者全体からも感心の声が多く上がりました。
解体業者の役割は単なる廃棄物処理に留まらず、持続可能な循環型社会を築くための大きな貢献をしています。参加した宮崎大学の学生たちは、今後の学びにおいてこの経験を生かし、自らの専門分野で持続可能性を意識した行動へと繋げていくことが期待されています。
このような見学会は、学生にとって単なる学びにとどまらず、実際の業界の現状や課題について理解を深める貴重な機会となりました。この取り組みがより多くの学生に広まり、サーキュラーエコノミーの理解が進むことを願っています。