インタビューで探る「非ずのこころ」
近年、自分自身を見つめ直す機会として書籍が注目されています。その中でもエイチエス株式会社が出版した形山睡峰著の『非ずのこころ』は、思考や言葉の奥深さを問う内容で、多くの人々の関心を集めています。
この作品では、私たちが何かを考えたり話したりする際に、無意識のうちにその反対の概念を捉えていることに焦点が当てられています。たとえば、「善」を語るときにはその裏に「善でないもの」の存在を意識し、自己を語る際にも「自分でないもの」との対比が浮かび上がります。このように、私たちの心は常に比較を行い、言葉を紡いでいるのです。
言葉の背後にある「非ず」
形山さんは「非ず」という言葉について、さまざまな角度からアプローチし、その概念を深めます。「非ず」は単なる否定表現ではなく、私たちが持つ深い心理的背景や感情に根ざしています。善悪や自己非自己といった二項対立を超えて、私たちの存在意義を再考させる要素も含まれています。
微妙な言葉の使い分け
日常生活において、「非」「不」「無」といった語の使い方には微妙な違いが存在しますが、私たちが瞬間的にそれらを使い分ける理由を考えると、これが心の働きの一端であることがよくわかります。形山さんは、その奥深さを体験を通じて語り、私たちがどのようにしてこれらを駆使しているのかを浮き彫りにします。
形山睡峰さんの経歴
形山さんは昭和24年に岡山県で生まれ、東京で修行を経て禅僧としての道を歩んできました。数々の禅会を開催し、現在は茨城県で菩提禅堂と無相庵を運営しています。彼の経験と知見は、読者に新たな視点を提供しています。
資料とアクセス
書籍『非ずのこころ』は、エイチエス株式会社より発売中です。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。また、形山さんの貴重なインタビューは、公式YouTubeチャンネル「ちえうみ」で視聴可能です。仏教や思考の深さに触れる良い機会になるでしょう。
- タイトル:『非ずのこころ』
- 著者:形山睡峰
- 発行:エイチエス
- 定価:1,980円(税込)
このインタビューと書籍を通じて、「非ずのこころ」があなた自身の内面を探求する手助けとなることを願っています。