青森県庁が注目！若手人材定着に向けたSNS活用事例とは

青森県庁が依頼したSNS活用についての講演

青森県庁からの依頼を受けて、株式会社リソースクリエイションの代表である髙田桂太郎氏が「あおもり人材育成・県内定着促進協議会」にて講演を行いました。この講演のテーマは、採用活動におけるSNSの効果的な活用法です。

SNS活用の背景

青森県では、若手人材の県内定着率が深刻な問題となっています。特に、外部からの人材流入が不足している状況です。総務省の調査によると、青森県内の15歳未満人口は年々減少しており、この傾向が2030年まで続くと予測されています。2000年には223,141人存在していたこの層の人口が、2030年には93,979人に減少する見込みです。

加えて、青森労働局の調査からは、2025年度の県内大学卒業者のうち、就職を希望する人数が3,756人に対し、実際に県内での就職を希望するのはわずか1,470人であることが浮かび上がっています。驚くべきことに、6割以上が県外での就職を希望しており、この状況を打破するための新たな方法として、SNSの活用が注目されています。

講演の内容

髙田氏は、青森県弘前市に本社を置く「丸祐運送」社のSNS活用事例をもとに、企業がSNSを利用することでどういった効果を得られるかを解説しました。この企業では、SNS導入後に応募数が約2倍に増えたことを報告しており、特に10〜30代の若手層や女性ドライバーの採用に成功しています。

さらに、当社が実施した調査に基づき、若手人材がどのように情報を収集し、企業を選択しているかも紹介されました。若者の情報収集方法や企業選びが大きく変化している中で、企業SNSの重要性が強調されました。髙田氏は特に、SNSを運用するために不可欠な要素として、他社との差別化（企業独自の魅力を明確に伝えること）とペルソナ設計（どのターゲットに向けて発信するかを明確にすること）についても詳しく解説しました。

SNSの効果を実感する企業の成功例

「丸祐運送」社の成功事例からもわかるように、SNSを使ったマーケティングは新たな人材の確保に大きく寄与しています。特に、SNSを通じて集めた情報をもとに、求職者との距離を縮め、効率的なコミュニケーションを図ることができた点が評価されています。この流れが青森県内の企業にも波及し、他社が同様の手法を取り入れるきっかけとなることが期待されています。