東京大学がAI教育プログラムを全国高校に展開!
東京大学大学院工学系研究科の松尾・岩澤研究室(以下、松尾研)が、すべての高校生が学校教育の中でAIを学べる機会を提供するための「高校生向けAI教育プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、AIの本質とその仕組みを理解することを目的としており、生徒たちが「使える」だけでなく、AIの限界や仕組みも深く理解できるようなカリキュラムを開発することに力を注いでいます。
カリキュラムの概要
松尾研は、2025年度の先行モデル授業を元に、全4章・2単位(60コマ相当)からなるモジュール型のカリキュラムを構成しています。このカリキュラムは、将来的なAI教育のプロセスを整え、高校の教育課程に柔軟に組み込むことが可能です。
トライアル校とパイロット校の募集
2026年度に先行実施される「トライアル校」と、2027年度以降に通年で導入される「パイロット校」の募集が開始されました。全国の高等学校・中等教育学校、教育委員会が対象で、1次締切は2026年9月30日です。これにより、特定の学校での実施を通じて、実働でのフィードバックを得ることが期待されています。
無償提供の教育支援
このプログラムでは、教材やカリキュラムの提供が無償で行われます。AI教育はもはや選ばれた学生だけのものではなく、すべての高校生が関わるべき内容です。さらに、各学校のICT環境に応じた授業内容のカスタマイズも可能で、個別のニーズに合わせた支援が行われます。
AI教育の重要性
現在、社会のあらゆる分野にAIが浸透しつつある中、高校生が技術を単に「使用」するだけでは不十分です。本プログラムの重要な点は、学生がAIの仕組みを理解し、実際に課題を設定し解決する力を養うことにあります。教育委員会の方針に従い、次期学習指導要領ではAIに関連する内容が充実する方向で進められており、この流れに貢献することも目指しています。
新たな学習環境「PyHiroba」
そして、ブラウザ上でPythonを演習できる学習環境「PyHiroba」のβ版も公開されています。これにより、OSやICT環境に依存せず、幅広い学習の場が提供されることが期待されています。學生は、自分のデバイスで気軽にAIプログラミングの演習を行えるので、学習のハードルが大きく下がります。
今後の展望
松尾研は、開発したカリキュラムや教材が全国の高校生に確実に届けられるよう努めています。トライアル校とパイロット校での実践を通じ、さらに教育プログラムを洗練させ、全国展開を目指す方針です。教育の現場でAIが確実に学べる環境を維持し、未来を見据えた教育を展開していくことが、今後の大きな目標です。
参加方法
各学校は、以下の応募フォームから参加登録を行うことができます。こちらのカリキュラムを試すことで、新たな学習スタイルを導入できる機会です。参加を希望する際は、事前に校内での意思決定を行い、必要に応じて地域での連携も検討してください。
応募フォームはこちら
このプログラムは、AI教育の普及と理解を広めるための大きな一歩です。すべての高校生がAIの力を学び、自らの未来を切り開く力を持てるようになることを、私たちは期待しています。