はじめに
近年、賃貸物件を選ぶ際には条件が多様化しています。立地や家賃、間取りに加え、入居後に快適に暮らせる環境かどうかも大切な要素です。特に「臭い」は、居住空間において非常に大きな影響を与える要因の一つです。今回は、賃貸物件に住んでいる、または今後住む可能性のある20〜50代の310名を対象に実施した調査結果を元に、借主の意識や行動について深堀していきます。
調査概要
調査は、孤独死物件と部屋の臭いに関する意識調査で、調査対象は賃貸物件に住んでいる、または今後住む可能性のある20〜50代の男女310人です。調査期間は2026年8月8日から10日、方法はインターネットを通じたものです。
調査結果のハイライト
過去の孤独死物件について
調査の結果、気に入った物件で過去に孤独死があったと告知された場合の行動として、「契約は見送る」と回答した人が51%で最も多く、次いで「部屋の状態を確認して判断する」が33.9%、また「家賃が下がるなら契約する」との回答も14.2%に上りました。この結果から、多くの人々が過去に異常事態があった物件に対し慎重になることが伺えます。
内見時の臭いの影響
特に驚くべきは、内見時に部屋に臭いがあった場合、77.1%の人が「契約は見送る」と回答した点です。部屋の臭いが居住の決定権にこれほど強い影響を持つことが明らかになりました。残りの18.1%が「部屋の状態を確認して判断する」とし、4.5%が「家賃がさらに下がるなら契約する」と回答していますが、ほぼ全体が臭いを重視する結果が浮き彫りとなりました。
特殊清掃後の臭い再発
さらに、特殊清掃された物件について、84.2%の人が「臭い戻りがあるとは知らなかった」と回答しています。この知識不足は、賃貸物件選びにおける大きなリスクを示しています。実際に物件を借りた後、数週間から数ヶ月後に臭いが戻ることに対する警戒感が薄いことは、業界全体で改善が求められる点と言えるでしょう。
入居後の臭い対策
入居後、部屋の臭いが気になり始めた場合の対処法としては、「管理会社や大家に連絡する」が最も多く228人(全体の約73%)がこの選択肢を選びました。また186人(60%)が「契約解除や退去を検討する」と回答しており、臭いが問題となった場合の選択肢がわかります。消臭剤を自分で使うという選択肢は81人(26%)、家賃の減額を求めるという選択肢では80人(26%)が挙げています。
まとめ
今回の調査結果を通じて、賃貸物件に関する入居前の臭いが大きな影響を与えることが再確認できました。特に内見時に感じられる臭いは、実際の契約判断に多くの人が影響を受けていることが明らかになりました。また、特殊清掃に関しては臭い扱いに関する誤解が多いこともわかりました。入居後は臭いが発生する危険性が高いため、信頼できる業者による徹底的な特殊清掃が求められます。物件選びでは見た目だけでなく、入居後の生活も考慮し、その場での快適さをしっかり確認することが重要です。この調査結果は今後の賃貸物件選びに大きな示唆を与えることでしょう。