「てとば美術館」開館のお知らせ
長崎・五島列島に位置する富江町には、文化とアートの新たな拠点として「てとば美術館」が2025年4月29日にオープンします。この美術館は、合同会社te to baが中心となって設立され、地域の歴史や風土をテーマにした展示が予定されています。
美術館のコンセプト
「てとば美術館」では、五島の時間や記憶をアートで継承することを目指しています。長年にわたり海風にさらされながら静かに存在していたこの建物は、かつて写真館や書道教室だった記憶を生かし、新たな時間が流れ始めます。 忘れられた文化や風景に光を当て、アートの力によって未来へと繋げます。地域に根ざし、自然と共に歳を重ねていく「生きた美術館」として、訪れる人々の心に残る体験を提供することでしょう。
オープニング展の詳細
開館記念展として、美術館のオープニングでは、現代アーティストの中村菜都子が手がける個展「島の記憶Memoir of the Islands」を開催します。
- - 会期: 2025年4月29日(月)~5月31日(土)
- - 会場: てとば美術館(長崎県五島市富江町富江335-1)
- - 開館時間: 10:00〜17:00(最終入館16:30)
- - 入館料: 一般1,000円 / 島民・高校生以下500円 / 小学生未満無料
- - 休館日: 5月6日までは無休、その後は不定休
この展示では、中村菜都子の作品を通じて五島という場所でのアートの意味が問いかけられ、訪れる人々は新しい視点と感動を得ることができるでしょう。加えて、会期中にはトークイベントやワークショップも予定されており、公式Instagramで詳細が順次発表される予定です。
中村菜都子について
中村菜都子は、東京を拠点に活動する現代美術家です。長崎の潜伏キリシタンの文化や歴史に触発され、特に祖母の故郷である長崎を訪れながら、記憶や信仰をテーマに制作を行っています。その作品は、素材や技法に縛られず、心の奥に隠れている祈りの痕跡や時間の積み重ねを紡ぎ出し、静謐で美しい空間を創り出します。 近年では、さまざまな展示でその才能を発揮しています。
美術館の特徴と特別アイテム
美術館では、訪れた人がアートの体験を持ち帰ることができるオリジナルグッズも販売される予定です。例えば、限定デザインのTシャツやトートバッグなどが展開され、アートと日常生活を結ぶ新たな試みとして注目されています。
会社の背景
合同会社te to baは、五島列島・富江町を拠点に、地域に根差した「風景と暮らしに寄り添う場づくり」を進めています。「住み続けられる島を作る」理念を掲げ、カフェやゲストハウスを経営し、2025年には「てとば美術館」の開設が計画されています。これからも地域の魅力を発信し、文化を育む重要な役割を果たすことでしょう。
詳細な情報は、公式WebサイトやInstagramを通じて随時提供される予定です。五島列島の新たな文化の拠点として、ぜひ「てとば美術館」に足を運んでみてください。