漁業担い手体験イベントの報告
一般社団法人海と日本プロジェクト in ながさき主催の「漁業担い手体験」が、2024年5月から11月の間に全12回にわたって実施されました。このイベントは、地元の小学校や幼稚園を対象に、大村湾の海洋環境や漁業について学ぶ機会を提供するもので、多くの子どもたちが参加しました。イベントでは、実際の漁業に携わる人々からの指導を受けながら、海の大切さを学ぶ貴重な体験が行われました。
体験の概要
日程と講師
フィールドワークは、各地の小学校で行われました。例えば、5月14日には大村市立松原小学校、6月25日には西海市立西海北小学校など、多数の学校で行われました。講師陣も地元の専門家や漁師が担当し、参加者は直接海のことを学ぶチャンスがありました。参加人数は258人に上り、各地で賑わいを見せました。
大村湾の現状
漁業体験の中では、座学にて大村湾の水産業や漁師のお仕事、さらに環境問題について深く考える内容が含まれました。特に、講師からの話では、長崎県の漁師の数が減少し、高齢化が進んでいることが強調され、子どもたちに漁業問題の重要性が伝えられました。「地元で獲れた魚をデートすることで応援したい」との言葉からも、子どもたちが自らの意見を持つようになったことが伺えます。
海洋ごみの問題
海洋ごみについても、参加者たちはその深刻さを理解しました。「ごみを海に捨てることで魚が死んでしまう」といった感想が多く寄せられ、子どもたちの意識が高まったことが明らかでした。これは、未来の海を守るための重要な一歩です。
実際の放流体験
座学の後、子どもたちは漁船に乗り、大村湾へ出航。彼らはバケツに入った稚魚や稚ナマコを受け取ることで、生命の大切さを体感しました。放流作業は慎重に行われ、漁師の指導のもと、感情豊かに魚たちを送り出しました。「大きくなってね!」との声が響く中、子どもたちの心には喜びと責任感が芽生えたようです。
参加者の声
体験を終えた子どもたちからは、「貴重な経験だった」「魚を大切にしたい」という感想が寄せられ、環境への関心が高まったことがわかります。保護者からも、意識の変化を感じたとの声が多く聞かれ、教育の効果がImplementationされています。
まとめ
「大村湾ワンダーベイプロジェクト」と「海と日本プロジェクト」の一環として行われたこの漁業担い手体験は、ただの体験学習にとどまらず、地元の未来を担う子どもたちに責任と愛着を育む機会となりました。大村湾の魅力と漁業の重要性を実感した参加者が、これからも地元の海を守っていくことを願っています。
団体概要
- - 団体名:一般社団法人海と日本プロジェクト in ながさき
- - URL: 海と日本プロジェクト
- - 活動内容:海と日本プロジェクトの普及活動やイベントの実施