デジタル変革を加速する現場活用の秘訣
2026年8月27日、東京都にて「BSIA×CIO賢人倶楽部 シンポジウム2026」が開催される。この場では、株式会社ロッテと47社・約4,800名を誇るサーラグループが、生成AIの導入とその定着をテーマにした講演を行う。ESM-EDL(イーディーエル株式会社)の代表、平塚知真子氏が登壇し、現場での活用が如何に進んでいるのかを深掘りする。
シンポジウムの目的
「ライセンスは配り終えたが、現場での活用が不十分」という問題は多くの企業に共通の悩みである。今回のシンポジウムでは、その落差をどのように埋めるかに焦点を当てる。特に、株式会社サーラビジネスソリューションズの小出輝雄氏が登場し、実際の現場から得た知見を15分間に凝縮した対話を展開する。
現場を動かすための証言
登壇する小出氏は「結局、Gmailしか使われていない」という悩みからスタートした。それがどのように変わっていったのか、数々の実体験を語ることで、参加者はリアルな状況を知ることができる。また、彼らが直面した課題を乗り越え、生成AIをどのように業務に取り入れたのかを解説してくれる。
3つの断層を乗り越えろ
生成AIの導入目的と現場の求めるニーズが乖離している現実を検証するため、シンポジウムでは「配付」と「活用」の間に存在する3つの断層について掘り下げていく。情シスが主導した場合、現場には受け入れられないことが多く、逆に事業部に任せるとシャドーAIが乱立することが多い。これらの事例を踏まえ、権限、動機、技能の観点から整理し、実践的なヒントを提供していく。
経営陣が求める指標を持ち帰れ
AIの活用成果を測るためには、ライセンスの配付数だけでは足りない。シンポジウムでは、利用率、伝播、内製化といった3つの指標を使ってAI活用の真の成果を可視化し、経営会議でも通用する枠組みを紹介する。この情報は、参加者が現場に持ち帰り、実践に役立てることが期待される。
なぜ「導入後」の話が重要か
生成AIの導入後に現れる「使われない」状況は、単なる現場のリテラシーの問題ではなく、配布側と使用者が異なる構造的な問題である。このような認識に基づいて、講演ではAIの活用を「プロジェクト」ではなく組織の学習インフラとして捉えていく。
H-A-Hプロセスの提案
平塚氏は、AIとの接点を強化するために「H-A-Hプロセス」を提案する。これは、Human(目的設定)→AI(分析・提案)→Human(選択・決断・行動)の流れで、組織におけるAIの立ち位置を明確にする手法である。
シンポジウム概要と参加方法
今回のシンポジウムは、事前登録が必要なリアル開催で、定員は200名。参加費は5,000円で、特定非営利活動法人ビジネスシステムイニシアティブ協会主催で行われる。詳細は公式ウェブサイトを通じて確認可能だ。また、オンライン配信はなく、この場でしか聞けない貴重な情報が詰まっている。出席が難しい方は、ぜひ関心のある方と情報をシェアしてほしい。
このシンポジウムを通じて、生成AIが実業務でどのように成長していくかを学ぶ機会を逃さないようにしたい。