立命館大学の新講座で育む起業家精神と社会課題解決

立命館大学とZaPASS、起業家精神を育む新寄付講座開設

立命館大学理工学部は、ZaPASS JAPAN株式会社の協力の下、2025年秋に「アントレプレナーシップと事業創造」と題した寄付講座を開設することを発表しました。この講座は、同学部初の試みとして起業家精神を涵養することを目的としています。ZaPASSの代表であり、同大学の卒業生である足立愛樹氏がシラバスの策定から関与し、一部の講義では彼自身が講師を務める予定です。

新たなビジョンの構築

この寄付講座は、学生に社会課題に対する意識を促し、実践的なアプローチを通じて解決策を模索する機会を提供します。日本の大学では、教育への投資や質の高い講師陣の確保が課題となっている中、ZaPASSはこのプロジェクトを通じて持続可能な人材育成モデルを提供しようとしています。

具体的には、講座は経済学部、理工学部、スポーツ健康科学部の全学年を対象としており、授業では起業やスタートアップに必要な「マインドセット」と「思考スキル」を体系的に学ぶことができる内容が予定されています。また、卒業生起業家や社会起業家などの多彩なゲスト講師が参加し、実践的な経験をもとに学生たちに講話を行います。

共同体の構築と成長

足立氏は、講義を通じて起業家となるために必要な自己対話や他者対話を重視しています。これにより、学生たちは自身の在り方を深め、社会へ貢献できる人材が育成されることを期待しています。また、「自分らしく笑える大人と、未来が楽しみな子ども」のためのビジョンを実現するため、ZaPASSは中高生や教育関係者向けにAIコーチングを提供し、次世代の育成にも力を入れています。

講座詳細

寄付講座の特徴は以下の通りです：
1. 起業やスタートアップに関心を持つ学生対象。
2. マインドセットと技法を学ぶ。
3. 実践的なプロジェクトに挑戦。
4. グループディスカッションやプレゼンテーションを通じた学び。

この講座を通じて、単に起業の知識を得るのではなく、社会の課題解決に挑む力を培うことが目的です。これにより、学生たちは未来のキャリアに対して幅広い選択肢を持つことができます。

足立氏のメッセージ

足立氏は、「起業とは社会の問題を見つけて行動すること」と述べ、自己の想いや願いを響かせる力が重要だと強調しました。彼は、学生たちがこの講座を通じて自分を理解し、未来を切り拓く力を手に入れてほしいと願っています。さらに、本講座が日本の大学でのフューチャーペイフォワード文化の醸成にも寄与することを期待しています。

立命館大学の役割

立命館大学の高山副学長は、同大学が社会の変化に挑む人材育成を重視し、新しい「グラスルーツ・イノベーションセンター」を設立する計画を語りました。この新しい拠点と講座が、学生にとっての実践的な学びの機会を提供し、社会に貢献できる起業家の育成に寄与することを願っています。

開催される「ROCKET PITCH NIGHT KANSAI 2025」では、ZaPASSが出展予定です。これは新たな出会いやネットワーキングの場として、多くの挑戦者が集うイベントです。手軽に参加できるので、学生や興味ある方はぜひ足を運んでみてください。

新しい寄付講座は、大学教育と起業家精神の融合を目指し、これからの社会に貢献できる人材の育成に寄与していくことでしょう。期待が高まります。