人手不足時代に対応する事故防止セミナー開催のご報告と参加者募集

事故防止の最前線：第3回セミナー開催報告

2025年7月15日、船井総研ロジ株式会社はオンラインで「第3回人手不足時代の最先端事故防止セミナー」を開催しました。このセミナーでは、運送会社や物流会社の経営者を対象に、安全運転を確保するための最新の技術と手法を学びました。

セミナー参加者と主要テーマ

参加者には、以下のような悩みを持つ方々が多く集まりました。

- 事故が減らず、どこに問題があるのか分からない
- 安全担当者の育成が進まない
- 指導しているはずなのに、事故が減少しない

このような状況を打破するために、本セミナーでは主に以下の3点が強調されました。

1. AIドライブレコーダーの導入

事故を防止するためには何よりも前提が必要です。AIドライブレコーダーの導入は、事故を未然に防ぐ効果的な手法として絶賛されました。これにより、危険な運転がリアルタイムで把握でき、運転者も自らの運転を客観視することができます。参加者は、AIスコアリングを用いて安全運転の指導ができる方法について学び、事故後の対策ではなく、事前の予防に重点を置くことが可能となるのです。

2. 事故ゼロを実現する会社の事例

実際に事故ゼロを実現した企業の取り組みを紹介しました。具体的には、安全ミーティングの内容、事故事例に基づく行動の記録方法、さらにドライバーとのコミュニケーション方法について学ぶことができました。これらの事例は、参加者たちにとって非常に参考になるものでした。

3. 仕組みづくりの重要性

事故を削減するためには、まず組織内での教育と仕組みが必須です。ヒヤリハット（危険予兆）段階での適切な指導方法、管理者が果たすべき役割、さらにはドライバーを育成する方法が必要です。このような基盤を整えてこそ、事故の減少を促すことができます。

業界の現在と未来

2024年4月以降、運送業界では労働時間の上限規制が施行されるため、生産性向上と運賃交渉が急務となっています。事故による損失は、企業にとって大きな打撃となり、ドライバー不足が深刻化するなか、事故を起こした場合のイメージダウンや、退職者に伴うコストも無視できません。さらに、SNSやドラレコの普及によってリスクが広がるなか、これまで以上に効果的な事故防止マネジメントの構築が求められています。