API連携プラットフォームの新たな一歩: TISのセキュリティ強化メニュー
TIS株式会社は、企業がAPIを活用しやすくするための新たな取り組みを発表しました。2024年10月28日から、F5ネットワークスジャパンのセキュリティクラウドサービスと連携したセキュリティ対策強化メニューを提供開始します。この新メニューは、安心・安全なAPIの活用と公開を可能にし、企業のビジネスを支える重要な役割を果たします。
APIの重要性とその背景
近年、API(Application Programming Interface)の重要性が高まっています。APIは異なるシステム同士の連携を可能にし、業務の効率化に寄与しています。特に、企業間でのサービス連携が進む中、APIの外部公開は新たなビジネスモデルを生み出す手段として注目されています。さらに、生成AIの進化により、チャットボットやQ&AシステムにAPIを組み込むことで、業務の効率化が図られるケースが増加しています。
しかし、APIが持つリスクも無視できません。APIは重要なデータを直接扱うため、攻撃者から狙われやすく、特に脆弱性のあるシャドーAPIやゾンビAPIが問題視されています。TISは、これらのリスクを軽減しつつ、企業が安心してAPIを活用できる環境を整えることが急務だと考えています。
新たなセキュリティ対策強化メニュー
1. マルチクラウド対応
新しいセキュリティメニューは、マルチクラウド環境に対応しており、クラウドプロバイダごとの管理が不要です。これにより、企業はセキュリティ対策を効率的に講じることができます。管理者は「F5 Distributed Cloud WAAP」の設定のみで、安心してAPIをビジネスの武器として活用できます。
2. シャドーAPIやゾンビAPIの可視化機能
フルライフサイクルAPI管理を通じ、シャドーAPIやゾンビAPIの可視化が可能になるため、API管理者は脆弱性が懸念されるAPIを即座に特定し対処することができます。
3. 一律の月額料金
「F5 Distributed Cloud WAAP」は固定の年額料金で提供され、将来的なコストの見通しが立てやすくなります。従来の従量課金モデルからの変更により、企業は予算計画が容易になります。
TISとF5ネットワークスジャパンの連携
この施策は、TISが長年の経験と実績を生かし、F5ネットワークスジャパンの先進的な技術を導入することで実現しました。F5ネットワークスジャパンは、マルチクラウド環境におけるセキュリティ提供に特化し、顧客に安全なデジタル体験を提供しています。両社の連携によって、企業はAPIを活用した新たなビジネスチャンスを追求できるでしょう。
今後の展望
TISでは、今後もAPIのビジネス活用を促進するためのソリューションメニューの拡充を計画しています。ペネトレーションテストの導入や、監視機能の強化などを通じて、企業のAPIエコノミーの実現に貢献したい考えです。TISは、安心してAPIを活用できる未来を実現するため、引き続き努力していきます。