信楽に新たな癒しスポット「SHIGARAKI SAUNA」
滋賀県信楽町下朝宮に、関西初のアースバッグサウナを備えた宿泊施設「SHIGARAKI SAUNA」が2025年にオープン予定です。この施設は、信楽の豊かな自然と陶器文化、お茶文化を現代的な形で表現することを目指しています。「SHIGARAKI SAUNA」は、荒廃していた古民家を再生し、地域資源を活用した一棟貸切のプライベート空間を提供します。
アースバッグサウナの魅力
この施設には2つのユニークなサウナが用意されています。一つは、信楽焼の陶芸家たちの廃棄土を再利用した、環境に優しいアースバッグサウナです。このサウナは、薪ストーブによる遠赤外線で身体を優しく温め、浸っているだけで土地とのつながりを感じることができます。もう一つは、日本最古の茶「朝宮茶」を使用したお茶のサウナです。特別なロウリュウォーターを使い、茶畑にいるかのような爽やかな香りを楽しむことができます。
空き家問題の解決に向けて
信楽では空き家問題が深刻な課題となっており、高齢化や過疎化が進む中で、古民家の再生を通じて地域への観光客誘致を図る意義があります。「SHIGARAKI SAUNA」は、ただの宿泊施設ではなく、地域コミュニティの復活や雇用促進を目指したプロジェクトでもあります。信楽の若者や子供たちが誇りを持てる地域づくりを進める一環として、観光資源の開発に取り組む考えです。
科学的アプローチによるサウナ体験
「SHIGARAKI SAUNA」のサウナは、165通りの空気の流れを作り出すことができ、天候や季節に合わせて最適なサウナ体験を提供します。さらに、地下水を利用した水風呂や、信楽焼の外風呂も完備されており、自然の中でリラックスできる空間が整えられています。また、サウナの導線を工夫し、自然と身体が整うシームレスな体験を提供します。
宿泊施設としての魅力
「SHIGARAKI SAUNA」は、古民家をフルリノベーションしており、美しい信楽の風景と調和したデザインが施されています。1棟貸切で最大6名まで宿泊可能で、信楽焼作家による一点物のインテリアや食器も使用されており、滞在中に購入することもできます。このようなこだわりは、信楽の文化を直接感じ匂い立てる素晴らしい体験を提供します。
中村将尊の想い
「SHIGARAKI SAUNA」の代表、中村将尊氏は、人口減少と高齢化が進む信楽において、地域の経済や自然環境を保全するための取り組みが必要だと訴えています。自身が訪問したフィンランドと同様に、信楽はサウナ文化が根付く環境を持っています。この素晴らしい地域の魅力を全国や世界に発信し、「サウナの町、信楽」として新たな価値を付加する意気込みを示しています。
これから「SHIGARAKI SAUNA」は、信楽の地域再生に寄与する新たなスポットとして、訪れる人々に癒しと文化の交差点を提供することでしょう。オープンを楽しみに待つことが期待されます。