個人情報を守る新たな技術「Masking-AI」
近年、ドライブレコーダーの普及が進み、交通事故の記録や分析が容易になっていますが、一方で映像に含まれる個人情報の保護が大きな課題となっています。そのような状況下で、東大発のAIベンチャー企業、Deep Consultingが新たに開発した「Masking-AI」が注目を集めています。
何が問題なのか?
事故の際に得られる映像には、顔や車のナンバープレートなどの個人情報が含まれており、それを取り扱う際には慎重さが求められます。個人情報が流出することで、予期せぬ風評被害やプライバシーの侵害が発生する恐れがあります。特に、最近の個人情報保護法の改正もあり、プライバシーの確保は以前にも増して重要視されています。
「Masking-AI」の特徴
Deep Consultingの「Masking-AI」は、映像データを解析し、自動的に個人の顔やナンバープレートをモザイク処理する独自の技術を用いています。その特徴は以下の三点です。
1. オンプレミスでの映像処理
通常の映像処理技術では不可能であるオンプレミスの処理が実現され、データが外部に出ることなく、ローカル環境で個人情報を特定し、除去することが可能です。これにより、より安全な映像データの管理が実現されます。
2. 高精度かつ高速な処理
最新技術を活用した独自ライブラリにより、映像情報が多い場合でも、高速で処理が可能です。特に日中の状態においても、ナンバープレートや顔を適切に認識し、マスキングが行われます。
3. モザイク漏れの防止
識別が難しい場合でも、前後のフレームを参照して自動補完するため、モザイク処理の漏れが生じにくい仕組みが整っています。
対象企業と活用シーン
「Masking-AI」は、幅広い業界に向けた製品です。
対象となる企業例
- - ドライブレコーダーや自動車メーカー
- - 自動車保険を扱う保険会社
- - 映像データを扱うマーケティング会社
- - 公開メディア
具体的な活用例
1. ドライブレコーダー映像の引き渡し・公開
2. 監視カメラ映像の管理
3. YouTubeなどの一般公開用映像のマスキング
今後の展望
Deep Consultingは、今後「Masking-AI」をより多くの業種の顧客に提供し、同時にモザイク処理の精度向上に努めていく予定です。また、代理店との連携を進めることで、さらなる普及を目指します。個人情報を守りつつ、映像データの活用を促進する未来を築くことが期待されています。
Deep Consulting株式会社について
Deep Consultingは、最先端のAI技術を活用して社会の最適化を目指す企業で、映像データの自動マスキング技術「Masking-AI」を提供しています。製造業や物流業界など多様な分野でのAI導入支援も行っています。
お問い合わせ
このプレスリリースに関するお問い合わせは、堂本拓磨氏まで。電話番号は03-6822-3276、メールアドレスは
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