企業リスク対応
2026-07-02 15:12:32
気候変動リスクに対する企業対応の新たな指針を発表
新たなホワイトペーパーが発表
最近、EY Japanが主導する「気候変動レジリエンス強化協議会」は、新しいホワイトペーパー「民間企業の自然災害リスク分析・対策の実践― 企業にとって重要な物理的リスクの特定」を発行しました。この文書は、企業が直面する自然災害リスクについて、特に物理的リスクの分析方法を実務者の視点で具体的に示しています。
気候変動がもたらすリスク
近年、熱波や豪雨などの極端な気象現象が増加しており、これらが企業の経営に深刻な影響を与えています。World Economic Forumの『Global Risks Report 2026』では、「極端な気象現象」が今後10年間の主要リスクとして位置づけられています。さらに、ISSB「IFRS S2」やSSBJ「サステナビリティ情報開示基準」でも、企業は気候関連情報の分析と開示を求められています。
これにより、投資家やその他のステークホルダーとの対話を通じて、企業は物理的リスクの評価と対策を進める必要性が高まっています。
中小企業の課題
特に中堅・中小企業にとって、物理的リスクは複雑な問題であり、その分析には多大な労力を要します。「何から着手すべきか分からない」という声が多く、分析を進める上での課題が浮かび上がっています。
このホワイトペーパーでは、物理的リスク分析手法のステップを明確にし、特に「リスク重要度の評価」に焦点を当てています。この手法を使うことで、企業は簡易なスクリーニングによって優先度の高いリスクを絞り込むことが可能になります。
実践的な方法の提案
具体的には、以下の4つのステップが提案されています。
1. リスク重要度の評価
2. シナリオの定義
3. 事業インパクト評価
4. 対応策の定義
この分析方法により、企業は自社における重要なリスクを識別し、限られたリソースを効果的に配分することができます。これにより、企業は自信を持ってリスク管理に取り組むことができ、社会全体のレジリエンス向上に寄与することが期待されています。
分野を越えた協力の重要性
EY気候変動・サステナビリティ・サービスパートナーの尾山耕一は、「自然災害に対するレジリエンスの強化は企業の持続的成長に必須です」と語ります。このホワイトペーパーは、企業の自然災害リスク対応の一助となるものであり、今後も協議会の研究や議論を通じて最新情報の発信を続けていきたいと述べています。
今後の展望
気候変動レジリエンス強化協議会は、参加企業と協力しながら、リスク評価手法や実効性のある対応策の普及に取り組んでいます。今後さらに、多様な業種の企業が参画することで、気候変動へのレジリエンス向上に向けた総合的なアプローチが期待されます。
詳しい内容は、ホワイトペーパーのダウンロードも可能です。企業・団体にとっては、この情報を活用することで持続可能なビジネスモデルの構築に貢献できるでしょう。
気候変動レジリエンス強化協議会への参加やお問い合わせについては、事務局にて承っております。
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