富山ADC2024の授賞式
2024-10-17 12:36:36

富山ADC2024授賞式で発表された循環デザインの魅力

富山ADC2024授賞式が華やかに開催



2024年10月5日、富山市の市民プラザにて、待望の『富山アートディレクターズクラブ2024』の授賞式が行われました。本イベントでは、4月に実施されたグラフィックデザインの審査会で選ばれた17個の賞が表彰され、併せて開催された富山ADCエキシビジョン2024での新プロジェクトが発表されました。

独創的な循環デザイン


今年度のアートディレクションのテーマは『循環デザインの楽しみ方』です。このテーマのもと、デザインスタジオROLEが制作した年鑑とトロフィーが注目を集めました。

年鑑:やれ紙の再利用


まず、印刷用テスト段階で発生する損紙、通称“やれ紙”を再利用した年鑑が印象的です。通常リサイクルや廃棄されるこの“やれ紙”を、富山県内のデザイナーたちと印刷工業組合の協力を仰ぎ集め、表紙に利用しました。その結果、多種多様なポスターから約80種類のデザインの表紙が誕生し、500部の年鑑が制作されました。

この取り組みは、株式会社ROLEが高岡市と共同で行った『あたらしい古紙再生』プロジェクトの発展版であり、クリエイター集団ならではの社会的意義を持った活動といえます。捨てられる運命だった紙たちが見事に生まれ変わり、環境対策の重要性も再認識されました。

やれ紙を利用した年鑑

トロフィー:砂コーティングのリデザイン


次に紹介したいのは、不要になったトロフィーを砂でコーティングし新たな形で再デザインした作品です。家庭に埋もれているトロフィーたちは、思い出と共に多くの人々に愛されていますが、処分に困るアイテムでもあります。このトロフィーたちを特殊な砂でコーティングすることで、昔の価値を新たに蘇らせる試みとなりました。

このプロジェクトに協力をいただいたのが、高岡市の伝統産業工房『高和製作所』です。流用したトロフィーは、30年前のカラオケ大会や50年前のそろばん大会など、さまざまな思い出を持つ品々が集まりました。特殊な砂によって、トロフィーのフォルムは少しあいまいになり、新たな魅力を見せています。

砂でコーティングされたトロフィー

社会的意義を持たせるデザイン


更に会場に展示されたキャプションもやれ紙を活用したもので、年鑑制作時に余った紙を再利用。全体を通して優れたデザインを鑑賞しながら、循環デザインの意義を感じることができました。

羽田純氏は「このようなプロジェクトを通じて、環境負荷の低減や伝わる循環活動の重要性を皆に理解してもらいたい」と語ります。今後も多くの人々と協力し、新しい形の循環デザインを追求していく意欲を見せています。

未来への展望


富山ADCは、循環デザインの可能性を広げるために様々な取り組みを行っていく予定です。我々一人一人が意識を持ち、参加することで、更なる evolucion y sostenibilidad(進化と持続可能性)に寄与できることを願っています。

この取り組みは、富山県の地域づくりと環境意識の向上に寄与するものであり、今後の活動にも期待が寄せられます。興味のある印刷業者や製造業者とのさらなる協力をも望んでおり、循環デザインの普及を目指しています。

羽田氏は「これからのつくりかた」を模索しながら、多様なプロジェクトに取り組んでいく所存です。今後が楽しみですね。


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会社情報

会社名
株式会社ROLE
住所
富山県高岡市白金町5-2印刷ビル2F
電話番号
0766-53-5862

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