大阪・関西万博の新たな名所「森になる建築」
2025年の大阪・関西万博で、来場者のための魅力的な休憩スペースが登場します。それが「森になる建築」です。この驚きの建物は、最先端の3Dプリンティング技術を活用して作られた仮設建築物であり、来場者にリラックスした楽しみ方を提供することを目的としています。
「森になる建築」は、世界最大の生分解性の3Dプリント建築物として、10月25日にギネス世界記録TMに認定されました。これにより、技術的な革新がいかに先進的であるかを示す素晴らしい例となりました。
このプロジェクトのコンセプトは、使用後に廃棄されるのではなく、再生可能な素材を使用し、最終的には自然に戻すという持続可能なアイデアから生まれました。具体的には、生分解性樹脂を構造材として一体造形し、さらに和紙や植物の種を組み込むことで、環境に優しい未来の建築を具現化しました。これにより、訪れる人々が自然とのつながりを感じられる空間をつくるのです。
本プロジェクトは、竹中工務店が提案した「Seeds Paper Pavilion(シーズペーパーパビリオン)」として、さまざまなアイデアを募るコンペで最優秀賞に選ばれたことから始まりました。竹中工務店は、この挑戦を通じて、国内外の皆様に新しい価値を提供していきます。実際には、2020年から2021年にかけて従業員による提案コンペで、ユニークなアイデアが選ばれ、その後技術開発が進められました。
また、今回のプロジェクトの特徴として、伝統工芸の職人が手掛けた和紙を外装に使用し、新たなデザイン性を加えています。予定では、来年の4月までに完成する見込みの「森になる建築」ですが、工事の進捗については随時発表される予定です。
この建築物は、直径4.65メートル、高さ2.95メートルのサイズである2棟が万博会場内、「大地の広場」に設置され、来場者は休憩しながらこのユニークな建物の魅力を享受することができるでしょう。実物の試験も昨年行われており、今後さらなる技術革新が進む中で、その形も少しずつ変化していく可能性があります。
このように、「森になる建築」は、環境への配慮と最新技術の融合を実現した、未来の建築に向けた先駆的な試みとして注目されています。2025年の万博での完成を楽しみにしながら、この新しい試みがどのように成長していくのか、引き続きウォッチしていきましょう。
参照元として、竹中工務店の公式ページにもプロジェクトの詳細が掲載されています。興味のある方は、ぜひご覧ください。